企業変革の教科書

Original Title :HBR's 10 MUST READS ON CHANGE MANAGEMENT

マネジメントM&A・事業再生
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著者紹介

概要

組織が改革に取り組む時、どんなアプローチや方策が有効か? 『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌に掲載された「企業変革」に関する論文の中から、えりすぐった10本の論文を紹介する。成功事例を分析したものや、変革の主導者に焦点を当てたもの…。いずれの論考も実践的な示唆に富み、まさに“教科書”といえる。

要約

説得が変革の土壌をつくる

ハーバード・ビジネス・スクール 教授  

デイビッド A. ガービン 他

 変革の必要性に迫られると、経営陣はたいてい決まり切った対応をする。まず戦略を一新し、人材、報酬、業務プロセスに手をつける。そして業績が上向くのを待つのだが、結果は思わしくない。

 変革を成功させるのは、なぜ難しいのか。

 そもそも、ほとんどの人は自分の習慣を変えたがらない。経営陣は、社員たちが手厳しいメッセージに耳を傾け、思い込みを疑い、新たな行動を検討するよう仕向けなければならない。

 筆者らが実施した調査から、変革を成功させるには、「説得作戦」を立て、これを実践しなければならないことがわかった。ここでは、ボストンにあるBIDMCという病院の再建を例に、4つのプロセスから成る説得作戦について見ていこう。

①変革を受け入れる下地を整える

 BIDMCの再建を任されたポール・F・レビーは、CEOに就任した初日の朝、スタッフ全員に次のようなメールを送った。

 まず、「この病院は、最良の医療研究と模範的な治療や看護、並外れて優れた調査、立派な教育指導を代表する素晴らしい医療機関です」と、BIDMCには誇るべきものがたくさんあることを指摘して、よい情報を伝えた。

 次に、「今回が我々に与えられた最後のチャンスです」と、売却の可能性を匂わせた。

 さらに、「レイオフもありえます」と、今後実行する予定の行動について明らかにすることで、スタッフに心構えの必要性を説いた。

 最後に、自分のマネジメントスタイルについて説明した。院内を歩き回り、スタッフの懸念を取り除くためにあらゆる機会を見つけて話しかけることが、自分の流儀であることを明かした。

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