リクルートのすごい構“創”力

企業戦略・戦略論
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著者紹介

概要

次々と新しい事業を生み出し、軌道に乗せているリクルートの強さの秘密に迫った。「リボンモデル」「ぐるぐる図」「型化」…。同社には「種」となるアイデアを見つけ、磨き上げて事業化し、世に出した後も継続的に成長させていく手法がしっかり根付いている。他企業でも応用可能な、これらの事業創造メソッドを徹底分析する。

要約

新規事業開発を支えるコンセプト

 リクルートという会社が数多くの新規事業を成功させていることはご存じだろう。

 それは、一握りの天才の力によるものでもなければ、偶然の産物でもない。多くの新規事業の「種」を見いだし、それを高速で磨き上げながら市場に出すための仕組みや、市場に出た後も事業を継続的に成長させていく手法を社内に根付かせ、愚直に、しつこく実行しているからだ。その様子は、非常に緻密かつシステマチックである。

「1→10」に本当の強みがある

 リクルートの圧倒的な強さやユニークさは、新規事業をゼロから生み出す「ゼロ・トゥ・ワン(0→1)」よりも、生まれた事業をスケールさせる「1→10」の段階にある。

 目指すのは、生み出したものを10や100にまでスケールすること。だからこそ、「0→1」の段階ですでに、10までスケールさせることを視野に入れ、そのための条件を突き詰めて仕組みとして組み込んでしまうのだ。

 リクルートにとり、事業規模を拡大してスケールさせることは単なる売上や利益の拡大ではない。世の中に新しい価値をもたらし、従来の考え方や固定観念を変えるほどのインパクトを社会や産業、消費者に与えるような事業の創出を意味する。

リクルートの成長を支える「リボンモデル」

 こうしたリクルートらしさを体現しているのが、「リボンモデル」である。これは、自社だけでなく産業構造全体を俯瞰してビジネスを設計する手法で、同社の最大の強みだ。

 

 

 リボンモデルは、蝶ネクタイのような形をしている。左側が個人や一般の消費者(カスタマー)、右側が企業や事業者(クライアント)で、両者をつなげる結び目がリクルートだ。

 左右両サイドでは、まず個人や企業を「集め」、何らかの働きかけをすることで両者の行動を変化させて「動かし」、中央のマッチングポイントで「結びつける」ことでリクルートが収益を上げる。

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