2016年10月号掲載

自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義

Original Title :ME, MYSELF, AND US:The Science of Personality and the Art of Well-Being

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著者紹介

概要

本当の自分はどんな人間なのか ―― 。職場や家庭で健全な人間関係を築き、良き人生を送る上で大切なのが、人の性格をきちんと理解することだ。本書は、それに役立つ「パーソナリティ心理学」について、ハーバード大学等で教鞭をとった専門家が説くもの。最新の知見を基に、記入式のテストを交え、わかりやすく説明する。

要約

「自分の性格」を理解する

 本当の自分は、どんな人間なんだろう。隣にいる人は、どんな価値観で動いてるんだろう…。

 こうしたことを考えるのに役立つのが、「パーソナリティ心理学」である。私たちは、他者を理解しようとする試みを通して、自分を深く理解し、世界を違った視点で捉えられるようになり、もっと自分の能力を活かせるようになる。

自分がわかるビッグファイブ・テスト

 人間の行動を説明するのに古くから用いられてきたのが、「特性」という概念である。「自分は内向的」「私は少し神経質」など、私たちは特性という概念に従って、人を観察している。

 現代の心理学は、この特性をどう考えているのか。現代のパーソナリティ科学の研究分野の中で、最も影響力のある「主要五因子(ビッグファイブ)モデル」について説明しよう。

 まず、次の文章を見て、自分にどれほど当てはまるかを7段階(全く当てはまらない「1」~全く当てはまる「7」)で評価し、その数字を記す。

 私は自分のことを…

    • ①活発で、外向的だと思う( )
    • ②批判的で、もめ事を起こしやすいと思う( )
    • ③しっかりしていて、自分に厳しいと思う( )
    • 〈④~⑩省略〉

 この数字を、定められた集計方法で計算すると、自分のパーソナリティ特性 ――「誠実性、協調性、情緒安定性、開放性、外向性」の五因子のスコアが出る。

誠実性

 誠実性のスコアが高い人には「計画性がある」「規律正しい」「注意深い」などの特性が見られる。対照的に、スコアが低い人には「無秩序」「自発的」「不注意」などの特性が見られる。

 また、誠実性が高い人ほど長寿だ。それは、誠実性が高い人は、生涯を通じて健康にいい習慣(歯磨き、運動など)を保つ傾向があるからだ。

 しかし、誠実性の高い人は、変化が激しく混沌とした環境は苦手だ。このような環境では、誠実性が低い人の方が変化に対応できる。

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