2016年3月号掲載

自分を成長させる極意 ハーバード・ビジネス・レビュー ベスト10選

Original Title :HBR'S 10 MUST READS ON MANAGING YOURSELF

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著者紹介

概要

「経営学の巨人」ドラッカーが語る、自分をマネジメントする方法とは? 「世界のビジネス思想家1位」クリステンセンが説く、人生を「成功」に導く秘訣とは? 『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌が、過去の掲載論文の中から“自己成長”がテーマのものを厳選、ベスト10を紹介する。実践的かつ具体的なヒントが満載だ!

要約

『自分の人生を「成功」に導く』

クレイトン・M・クリステンセン

 ハーバード・ビジネススクール(HBS)での私の授業では、授業の最終日、学生たちに「3つの質問」に適切な答えを出すように求める。

他者への貢献が、幸せなキャリアを生む

 最初の質問は、「どうしたら幸せなキャリアをしっかりと歩めるか」。

 この質問に素晴らしい洞察を与えてくれる理論は、臨床心理学者フレデリック・ハーズバーグが提唱した「人生で強い動機づけとなるのはお金ではなく、学習し、責任の中で成長し、他者に貢献し、成果を認められる機会だ」というものだ。

 私は学者になる前、自分が創業した会社を経営していた。その経験からくる私の結論はこうだ。

 マネジメントとは、正しく実践すれば最も尊い仕事の1つである。人が学び、成長し、責任を担い、成果を認められ、チームの成功に貢献することを、これほど手助けできる仕事は他にない。

 ところが、ビジネスとは会社を売買したり、それに投資することだと考えてビジネススクールにくる学生が増えている。これは残念なことだ。

 契約をまとめることからは、人を育てることで得られる深い喜びは生まれない。私は学生たちに、そのことを理解してから教室を去ってほしい。

家族との幸せな関係を構築する

 この質問に答えるに当たって役立つ理論は、戦略の定義と実行の方法に関するものだ。その理論から得られる洞察は、「企業の戦略は、経営者が投資する取り組み次第で決まる」ということだ。

 私は1979年以来、HBSの同級生たちの運命の変遷を見てきた。同窓会のたびに、不幸せで、離婚しており、子どもたちと疎遠になっている同級生の数は増えていく。なぜか。自分の時間と才能、そしてエネルギーをどう使うか決める時に、人生の目的を中心に置かなかったからだ。

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