2015年3月号掲載

ドラッカーの黒字戦略

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著者紹介

概要

ドラッカーの理論を活用し、これまで200以上の企業に業績向上をもたらした戦略コンサルタントによる、“実践的ドラッカー本”。大企業に比べ、ヒト・モノ・カネ・時間等が圧倒的に不足する中小企業こそ、ドラッカー理論を応用すべき。そう述べ、中小企業が「すぐ黒字→より黒字→さらに黒字→ず~っと黒字」を実現する方法を、わかりやすく説く。

要約

「すぐ黒字」にする

 「ドラッカーは大企業のもの」「中小企業には使えない」という誤解が世間に蔓延している。だが、中小企業にもドラッカー理論は応用できる。

 大企業に比べ、ヒト・モノ・カネ・時間・ノウハウ・情報が圧倒的に不足する中小企業には、ドラッカーが教える次の4つが欠かせない。

  • ①非競争・弱競争のニッチ市場への集中的な取り組み
  • ②他社の成功を創造的に模倣することで、成功の可能性を高める反面、失敗のリスクを抑える
  • ③他社と連携して強みをさらに強くしたり、弱みをカバーしたりする
  • ④強みを発揮できる分野を特定してフル活用する

 また、中小企業には、「経営者の決断ひとつですぐに行動に移せる」「全社員が顧客の近くにいるので、様々な顧客ニーズを拾いやすい」といったメリットがある。

 ドラッカー理論を中小企業のためにアレンジした「黒字戦略」を徹底的に実行すれば、あなたの会社も「すぐ黒字」→「より黒字」→「さらに黒字」→「ず~っと黒字」を実現できる。

 まず、「すぐ黒字」にするための取り組みには、次のようなものがある。

自社の魅力を顧客に聞く

 これだけ厳しい経営環境の中、あなたの会社の商品を顧客が買うなら、競合商品との差別化ができている(顧客にとって魅力がある)と見てよい。

 その理由は何か。それがあなたの会社の魅力だ。

 なぜなら、人は「自分が信じていること」「自分が努力していること」を魅力と思いたいからだ。

 しかし、それは多くの場合、顧客にとっての魅力とは一致しない。だから、顧客に聞かずに自分たちが魅力と思い込んだことにヒト・モノ・カネ・時間をかけるのは浪費でしかない。

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