BCG 未来をつくる戦略思考

Original Title :Own the Future:50 Ways to Win from The Boston Consulting Group

マネジメント企業戦略・戦略論リーダーシップ
要約をPDFファイルで読む 要約をPDFファイルで読む

※『TOPPOINT』にお申し込み頂き「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。

※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。

著者紹介

概要

ボストン コンサルティング グループ創立50周年を記念して編まれた、500頁超の大著。古典的論考から最新コンセプトまで、今日のリーダーと組織が勝利をつかむ上で、最善の打ち手とBCGが考える論考50編をまとめた。民間企業をはじめとするクライアントとの協働に基づくこれらの知見は、いずれも「ともに、未来を形づくる」というBCGの精神が溢れている。

要約

「変化適応力」が競争優位の源泉に

 本書は、今日の重要かつ困難な課題をチャンスに転じる方法に関する50の論考 ―― リーダーと組織が勝利をつかむ上で最善の打ち手をまとめたものである。その中から、いくつかを紹介する。

*  *  *

 グローバリゼーション、新しいテクノロジーなどが相まって、事業環境は激変している。

 こうした中、競争優位の新たな源泉となるのが「変化適応力」だ。企業の存亡は、次に示す、変化適応力を支える「4つの組織能力」を活用できる組織を築けるかどうかにかかっている。

①シグナル感知・対応力

 企業が変化に適応するには、環境の変化のシグナルに対してアンテナを張り、それを解読し、迅速にビジネスモデルを修正しなければならない。さらに、自社の情報環境も進化させる必要がある。

 変化の兆しを認識するために、先進的なデータマイニング技術を適用する必要もある。

 例えば、顧客流出率の高さに悩んでいた大手メディア企業は、ニューラル・ネットワーク技術を応用して顧客流出パターンを理解することで、顧客データ分析の手法を改良した。

 その企業は顧客流出の要因となっている変数の間の隠れた関係性を発見し、流出の危険性の高い顧客へのキャンペーンを展開した。流出の予測精度は75~90%と驚くほど高かった。顧客流出を1%ポイント抑えれば利益が何百万ドルも増えることを考えると、この効果は非常に大きい。

②実験を通じて学習する能力

 あらゆる企業は、新商品・サービスの開発やテストのために何らかの実験を行う。だが、従来の手法ではコストや時間がかさむ恐れがある。さらに、消費者の認識に基づいたリサーチで商品・サービスの成否を予測すると、外れる場合が多い。

 こうした障害を乗り越えるため、適応力の高い企業は、より迅速、低コスト、低リスクで革新的なアイデアを生み出し、テストし、反復できる、数々の新しい手法を活用している。特に、バーチャル環境における手法をうまく採り入れている。

 プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)はその好例である。同社はオープン・イノベーション・ネットワークを活用して設計上の技術的問題を解決している。また、人が入れる3Dのバーチャル店舗を使って、従来の市場テストよりも素早く、低コストで実験を行っている。

この要約を読んだ方は、
他にこんな要約も読んでいます。

共感経営

野中郁次郎 日経BP・日本経済新聞出版本部

プロフェッショナル経営参謀

杉田浩章 日経BP・日本経済新聞出版本部

ワークマンは商品を変えずに売り方を変えただけでなぜ2倍売れたのか

酒井大輔 日経BP

BCG 次の10年で勝つ経営

ボストン コンサルティング グループ(編著) 日経BP・日本経済新聞出版本部