2013年10月号掲載

毎日4時45分に帰る人がやっている つまらない「常識」59の捨て方

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著者紹介

概要

岐阜県に本社を置く電設資材メーカー、「未来工業」。同社は、このライブラリーにも収録されている『ホウレンソウ禁止で1日7時間15分しか働かないから仕事が面白くなる』などでも紹介されている通り、ユニークな仕事術で知られるが、本書はいわばその“実践版”。社員の実践例を紹介しつつ、つまらない常識にとらわれない「先憂後楽」の仕事術 ―― まず相手を喜ばせ、結果として自分も成果を得るやり方を提案する。

要約

常識を捨て、常に考える働き方

 私が創業した未来工業は、創業以来49年間、売上目標を立てたことがない。だが、赤字決算になったことは一度もない。

 毎朝8時半始業で、1時間の昼休みをはさみ、午後4時45分終業。1日の業務時間は7時間15分が基本で、残業、仕事の持ち帰りは禁止。

 だから仕事の段取りをかなり効率的に考えないと、やりかけ仕事の山に苦しむことになる。たえずムダを省き、「常に考える」ことが欠かせない。

常識を捨てるから儲かる

 ウチは岐阜県に本社がある電設資材メーカーで、年商は314億円(2013年3月期)。経常利益は39億円だ。創業から13年3月期までの平均経常利益率は、13%を超えている。

 「どうして売上目標がないのか?」「それで、なぜ会社が儲かるのか?」などとよく聞かれるが、そういう人には、むしろ私の方が質問したい。売上目標さえ立てれば、会社は本当に儲かるのか?

 昔はモノがなかったから、そこそこのモノさえつくれば売れた。だから、売上目標を立てようと思えば立てられたし、会社も簡単に儲かった。

 しかし、そんな時代はとっくに終わっている。最近では、モノに執着しない「断捨離」や、乗用車を皆で「シェア」するのがカッコイイみたいな価値観も広がっている。

 そんな世の中の変化には目もくれず、「売上目標は立てるものだ」という「常識」に縛られて、「常に考える」ことをサボってはいないだろうか。

「先憂後楽」だからビジネスはうまくいく

 「見返りを求めず、まず与えること」―― それが私の考える仕事の大原則だ。

 中国の言葉に「先憂後楽」というものがある。

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