2013年9月号掲載

無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい

無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい ネット書店で購入
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

※『TOPPOINT』にお申し込みいただき「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。

※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。

著者紹介

概要

仕組みをつくれば、どんな時代でも勝てる組織の風土をつくりあげられる ―― 。2001年に38億円の赤字を出した無印良品を「V字回復」させた著者が、改革の象徴といえる何千ページにも及ぶマニュアルを公開しつつ、「仕組みを大切にする働き方」を紹介。マニュアルによる仕事の徹底的な“見える化”がいかに大切か、効果的であるかが、説得力をもって語られる。

要約

「仕組み」が、勝てる組織をつくる

 38億円の赤字 ―― 2001年の8月中間期、無印良品に衝撃が走った。

 無印良品というブランドが生まれて20年。母体だった西友から、株式会社良品計画として独立して10年ほど経った頃のことだ。

 それまで無印良品は右肩上がりの成長を続け、その成長ぶりは「無印神話」とまで言われていた。それが、38億円の赤字である。

 世間では、「無印良品の時代は終わった」と囁かれるようになった。社内でも「この会社はもうダメなのではないか」という諦めムードが蔓延していた頃、私は社長に就いた。

 通常、赤字を出した企業がまず手掛けるのは、リストラや早期退職による人件費削減、不採算部門からの撤退、資産売却などだろう。けれども、私はそれでは根本的な解決にならないと思った。

 無印良品に潜む、根本的な原因とは何か。

 スタートから20年が経ち、ブランドの「革新的な部分」が、お客様のニーズに遅れるようになってきたこと。それが一番大きな原因ではないか、と思い至った。

 さらに、西友がセゾングループの一員だったことも影響していた。セゾンから、経験と勘を重視しすぎる体質を受け継いだため、社員が上司や先輩の背中だけを見て育つ「経験至上主義」がはびこっていた。

 これでは昨今の、めまぐるしく変化するビジネス環境についていけない。

 そこで私が考えた解決策が、「仕組み」である。

この本の要約を読んだ方は、
他にこんな本にも興味を持たれています。

会社の目的は利益じゃない 誰もやらない「いちばん大切なことを大切にする経営」とは

横田英毅 あさ出版

ビジョナリー・カンパニー④ 自分の意志で偉大になる

ジム・コリンズ 日経BP社

毎日4時45分に帰る人がやっている つまらない「常識」59の捨て方

山田昭男 東洋経済新報社

クロネコヤマト「個を生かす」仕事論 “伸び続ける集団”の「発想・行動・信念」

瀬戸 薫 三笠書房