2013年5月号掲載

父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章

Original Title :LORD CHESTERFIELD'S LETTERS TO HIS SON

父から若き息子へ贈る「実りある人生の鍵」45章 ネット書店で購入
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

※『TOPPOINT』にお申し込みいただき「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。

※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。

著者紹介

概要

18世紀イギリスの文人政治家フィリップ・チェスターフィールドの書簡集、『息子への手紙』の翻訳である。原著の刊行は1774年。以来、人生論の名著として、イギリスのみならず世界中の人々に読み継がれている。「知識は豊富に、態度は控えめに」「物腰は柔らかく、意志は強固に」等々、記された内容は示唆に富み、今を生きる私たちにも多くの教訓を与えてくれる。

要約

わが息子へ

 18世紀イギリスの政治家、文人のフィリップ・チェスターフィールドは、息子へ多くの手紙を送った。その内容は人間智に満ち、勉学、ビジネス、人間関係の「生きた教科書」といえる ―― 。

自己向上に「努力のしすぎ」はない

 健康は、節制さえしていれば、君の年では何もしなくても十分保たれる。ところが頭はそうはいかない。頭をはつらつとした健康な状態に持っていくには、相当な訓練が必要となる。

 しっかりと知識を蓄えておくように、そのための努力を惜しまぬように。

 私はよく、自分は優れた人間なのに報われなかったという話を耳にする。けれど、私の知っている限りでは、実際にそんなことはなかった。

 必ずと言っていいくらい、どんな逆境にあっても、優れた人はある程度の成功を収めている。

 「優れている」と私がここで言うのは、広い知識と物事に対する見識があり、そして態度も立派な人のことだ。

 見識を持たない人間は、寂しい人生を歩むことになる。知識については、自分が何を目指すにせよ、きちんと身につけておかなければならない。

 態度は、優れた人間になるためには欠かすことのできないものだ。態度いかんで、知識や見識が輝きもするし曇りもする。

「これといった努力をしない」で育つ大木はない

 怠慢 ―― これについて君に言っておきたいことがある。

 君は将来、社会の一員となる。そのために今、世界の動きや社会のしくみなどの知識を得なければならない。それができないというのは許されない。しないのは怠慢以外の何ものでもないからだ。

この本の要約を読んだ方は、
他にこんな本にも興味を持たれています。

中国古典の名言・名句三百選

守屋 洋 プレジデント社

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙

G・キングスレイ・ウォード 新潮社(新潮文庫)

それでも人生にイエスと言う

V・E・フランクル 春秋社

ハーバードの人生を変える授業

タル・ベン・シャハー 大和書房(だいわ文庫)