2011年9月号掲載

破天荒! サウスウエスト航空―驚愕の経営

Original Title :NUTS!

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著者紹介

概要

座席指定なし、機内食なし、航空機は1機種のみ…。“とっぴな経営戦略”でありながら顧客の支持を得、業績好調なサウスウエスト航空。同社は利益を徹底的に追求しつつも、職場の明るさを大切にする。従業員採用で重視するのはユーモア。客室乗務員は、様々な仕掛けで乗客を楽しませる。本書は、“楽しみながら成長する”、このユニークな組織の全貌を描き出す。

要約

伝説の幕開け

 誰もがサウスウエスト航空に多大な関心を持つ。その理由は簡単だ。サウスウエスト航空の歩みは、米国生粋のサクセス・ストーリーだからだ。

*  *  *

 サウスウエスト航空の歴史。それは想像を絶する苦難を克服し、理想を実現した先駆者の物語だ。

 同社の生みの親は、企業家ロリン・キングと銀行家ジョン・パーカーである。そこに、弁護士ハーブ・ケレハーが加わった。

 1967年11月、ケレハーはテキサス州航空委員会に、ダラス、ヒューストン、サンアントニオ間を結ぶ路線への参入を申請した。翌年2月に認可が下りたが、それと同時に激しい戦いが始まった。

 コンチネンタル航空など既存の航空会社が、市場はすでに満杯状態で、もはや参入の余地はないと主張し、地方裁判所での裁判が始まったのだ。

 裁判は、サウスウエスト航空の敗北に終わる。高等裁判所での控訴審でも同社は敗北。70年末、最高裁判所で勝利を収めるが、その後数年間、同じような訴訟が何度も繰り返されることになる。

 こうした、サウスウエスト航空の草創期の法廷闘争は、社員の団結心を生み出した。そして、同社の創造性もこの草創期に育まれた。

 例えばスチュワーデスは、ホットパンツとブーツという型破りな服装で勤務した。

 当初からの客室乗務員の1人は言う。「飛び立つことのできない小さな会社を、何とかスタートさせようとみんな一団となって働いたんです」。

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