2011年3月号掲載

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Original Title :What's Mine Is Yours

企業戦略・戦略論IT・インターネット社会・政治
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著者紹介

概要

次から次にモノを買い、溜め込むことが幸せ…。消費社会に暮らす私たちは、そんな考えの下、モノの「所有」にこだわってきた。だがこの数年、インターネットやソーシャルネットワーク等の進歩とともに、例えばカーシェアのように、モノを他者と共有して利用する動きが広がりつつある。この新たな動き、「シェア」について、様々な事例を引きつつ紹介する。

要約

「コラボ消費」の登場

 私たちの家の引き出し、タンス、ガレージ、納屋には、ほとんど使われないモノがあふれている。

 なぜ、これほど多くのモノに囲まれるハメになったのか? その背景にはお金、そしてお金で買えるものを溜め込むこと=幸福という考えがある。

 次から次に際限なくたくさんのモノを手に入れることを「ハイパー消費主義」と呼ぶ。

 ハイパー消費主義は1950年代に幕が上がったが、その頃、人々は第一に消費者として自分を意識し、市民としての意識は二の次になっていた。

 自ら成功を勝ち取り、家を建てることが自立した人間の証明だとされ、地域の共有資源や共同駐車場など、何であれ、人と共有することは忌み嫌われた。その結果、隣人は「赤の他人」となった。

 最近の調査によると、米国人の4分の3は、隣人が誰だか知らないという。

ハイパー消費主義からの転換

 だが私たちは、この50年ほど続いた消費のトランス状態から今ようやく目覚めつつある。

 この変化の根底にあるのは、次の2つの現象だ。

 1つは価値観の転換。経済成長は頭打ちなのに、資源は無限であるかのように消費していてはうまくいくはずがない、という消費者意識の広がりだ。

 もう1つは、モノを求め続けることで、友人や家族、さらに地球との関係を犠牲にしていることに人々が気づき始めたことだ。それが、コミュニティを再生させたいという思いにつながっている。

 例えば、米国では94年に1700しかなかった地域農産物直売市場が、今では5750余りに増えた。

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