2011年1月号掲載

エグゼクティブの悪いくせ

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著者紹介

概要

「現場主義」「長期的視点」「企業は人なり」…。日本的経営の美徳とされるこれらの言葉を好むエグゼクティブは多い。だが、単に現場に度々足を運ぶことを現場主義だと思うなど、意味を誤解し、結果的に経営にマイナスの影響を与えていることも少なくない。著者は、こうしたエグゼクティブの勘違いを「悪いくせ」と命名。その実態を述べるとともに、矯正法を伝授する。

要約

5つの悪い「くせ」

 私は、経営コンサルタントとして世界の様々な企業の経営を支援する仕事をしている。その1つが、エグゼクティブ・コーチングだ。

 この仕事を通じ、次の3つのことを強く感じる。

 第1は、ほとんどの経営者やリーダーが思い思いに自らのリーダーシップやマネジメントのスタイルを築いていて、その原型は30代、ビジネス経験10年ほどの時期に固まっているということ。

 第2は、自らのリーダーシップやマネジメントの形に気づくことができれば、意思の力と訓練によって矯正することは可能であること。

 第3は、日本企業では役員レベルの地位につくと満足感が高まり、それからは能力やキャリア開発への意欲が萎んでしまうこと。欧米企業のエグゼクティブのように、いくつかの会社のCEOを渡り歩くようなことを想像する日本の役員は少ない。

 そうした人たちを見ると、日本企業にとって本当にもったいない、と思う。

*  *  *

 これまでの仕事を通じ、私が出会ったエグゼクティブの数は恐らく3000名を超えるだろう。

①軽薄な「現場主義」

 日本企業のエグゼクティブの多くは「現場主義」という言葉を好む。ただ、同じ言葉を使っていても、意味するところはまちまちだ。結論からいえば、軽薄な現場主義が蔓延している。

 最も軽薄な現場主義は、ただ単に現場を経験することを金科玉条にすることである。それが高ずると、現場を経験せずにものを語るべからず、という風潮が生まれる。

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