2008年1月号掲載

上司の「考えておく」は、考える気がない。 上司のホンネ・部下のウラ読み

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著者紹介

概要

相手の本音を知る。それは、仕事であれ何であれ、物事をうまく運ぶ上でのポイントとなる。本書は、その本音を知る方法、すなわち相手の言葉のウラを読む方法を、52の実例を挙げて解説する。「『キミはなかなか面白い』は、ほめ言葉ではない」「『さすが○○』と評価する人は、権威や肩書に弱い」…。いずれの話も興味深く、そして実生活に応用できそうなものばかりだ。

要約

上司・部下の言葉のウラを読む

 「××物産の契約の件、どうなってますか?」

 上司がこう言ってきた。この質問に、「期限に間に合うように2、3日したらまとめようと思ってます」と答えたとする。この答え方は正解か?

 否である。この答えは、質問された意味を読み切れていないがゆえに生まれた言葉だ。上司の、この一見「やわらかい質問」は、「早くやりなさい!」という命令であり、催促なのである。

 一流企業の上司ほど、事細かな指示は出さない。部下に自分で考え、判断する能力をつけさせるために、自由度を与えようとしているからだ。

 しかし、自由度が高いということは、それだけ個人の能力が問われるということでもある。

 上司の言葉のウラをしっかりと読めなければ、「コイツは使えないな」と思われ、知らず知らずのうちに出世コースから外れていくことになる。

お世辞を言う後輩は、向上心が高い

 「先輩、先輩!」と言って、何かと頼ってくる後輩がいる。「何年かしたら、先輩みたいなビジネスマンになれるでしょうか?」などとお世辞入りの質問をしてくることもある。こういう後輩のお世辞には、どんなウラがあるのだろうか?

 そこには「この人を超えたい」という強い願望がある。ほめるだけの価値がある相手を超えたい。これは悪い意味ではなく、できるビジネスマンが当然持っているべき考え方である。

 要するに、ほめている部分こそ、自分が欲しているということなのである。

「私は」が多い時は、自己主張したい時

 同じことを言う場合でも、「私」や「オレ」などの代名詞を頭につけるかどうかで、その人のウラにある気持ちが違う。

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