2007年1月号掲載

ラジオは脳にきく 頭脳を鍛える生活習慣術

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著者紹介

概要

テレビ、ワープロ、携帯電話…。文明の利器が発達する一方、現代人の脳機能は低下している。例えば、「振り込め詐欺」に多くの人があっさり騙されるのも、その証左の1つといえよう。本書は、テレビを中心とした“視覚に頼りすぎた生活”が想像力を奪い、こうした脳機能の低下、さらには無気力人間や凶悪犯罪を生む原因だと指摘、頭脳を鍛える方法を解説する。

要約

現代型生活と脳機能低下

 戦後、世の中が便利になった。

 例えば、電子レンジとレトルト食品があれば、主婦は料理などする必要はない。

 現代の便利さの一番象徴的な存在は、コンピュータだろう。ちょっとした調べ物をするにも、これまでならば書店や図書館に行かなければならなかったが、ネットを利用すれば簡単に探し出せる。昔の苦労を思えば夢のようだ。

 だが、この夢のような便利さは、我々の脳にとっていいことなのだろうか?

 これだけ世の中が便利になったのだから、人間は皆、時間を有効に使えるはずだし、能率よく勉強を進めて頭が良くなってもいいはずだ。

 ところが現実を見回してみると、人間は少しも利口になっていないように思える。

便利さがもたらす脳機能の低下

 例えば、社会問題化している「オレオレ(振り込め)詐欺」。2004年1月から10月までの振り込め詐欺の被害額は約222億円に上るという。

 詐欺といえば、大昔からある古典的な犯罪である。携帯電話という新規な道具を利用したとしても、あまりに被害額が大きすぎる。

 現代人の脳のどこかに異状ができてしまった結果、悪質な詐欺と、それに引っかかる被害者が多くなった可能性がある。

 なぜ人間が犯罪を犯し、あるいは簡単に騙されるのかという問題は、脳が持つ神秘の領域であり、簡単に解明できることではない。

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