2005年10月号掲載

椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる!

マネジメント企業・業界事例
  • 著者
  • 出版社
  • 発行日
    2005年8月5日
  • 定価
    1,400円+税
  • ページ数
    239ページ
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著者紹介

概要

会社のムダを徹底的にそぎ落とす「垢すり」を行えば、ほとんどの会社は黒字化する ―― 。椅子とパソコンをなくすなど徹底した垢すりを行い、実質赤字だったキヤノン電子の利益を6年で10倍にした著者・酒巻氏。その取り組みを紹介する本書には、高収益体質を生む経営改善策が満載されている。組織の体質改善を願う経営者に、多くの示唆を与えてくれる1冊。

要約

「垢すり」をすれば黒字になる

 会社の業績が悪化してくると、人員削減をしたり、新規事業を立ち上げて新たな稼ぎ口を見つけようとする会社は多い。だが、そんなことをする前に、徹底した「会社の垢すり」を行えば、ほとんど全ての会社は黒字化する。

 「会社の垢すり」というのは、組織や社員に染みついた、非効率な動きやムダを徹底的にそぎ落とすことだ。その要諦は「社員の考え方、働き方」を効率的なものに改善することである。組織とは人の総和であるから、社員の働き方を変えない限り、高収益を生む企業体質には変わらない。

 1999年3月、著者・酒巻久氏は、キヤノンの御手洗冨士夫社長から、東証1部上場の子会社「キヤノン電子」の立て直しを命じられた。

 同社は、主にカメラ・ビデオカメラ用精密部品、各種磁気ヘッド等を作っている。99年当時の売上高経常利益率は1.5%。一応黒字だが、多額の借入や不良資産があり、実態的には赤字経営だった。

 それから6年。氏の社長就任後、利益率は、1.5%から12.8%へと8.5倍以上も伸びた。

 この間、売上高はそれほど伸びていない。それでも利益率が大きく伸びたのは、とことんムダを省いて、利益の出る仕組みを作ったからである。

 では具体的に、どんな取り組みを行ったのか?

最初に言った2つのこと

 会社の究極の目標は「利益を出し、税金を払って社会に貢献する」ことであり、それが達成できるか否かは「人の動き」にかかっている。

 赤字の部署や会社というのは、人の動きが悪い。従って、黒字に変えるには、利益が出るように正しく動かすことを考えればよい。

 そこで大事になるのは、「目的を明確にする」ことである。部下に期待通りの成果を上げさせるには、会社の方針を明確に提示する必要がある。

 キヤノン電子に赴任した酒巻氏が最初に言ったのは、次の2つだけだ。

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