2005年9月号掲載

中国古典からもらった「不思議な力」

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著者紹介

概要

ライブドアとフジテレビが死闘を繰り広げていた時、突如、彗星の如く現れ、記者会見をした北尾吉孝氏。その強烈なインパクトのある会見の模様が、何度もテレビで放映されたのは、周知の通り。その後、氏の元には、「どうしたら、そんなに自信を持つことができるのですか?」といった質問の手紙が届くという。本書で、その秘密が明かされる!

要約

中国古典に学ぶ人生の知恵

 渋沢栄一は、「道徳経済合一説」を唱えた。これは、営利の追求も資本の蓄積も、道義に合致し、仁愛の情にもとらぬものでなければならない、という考えである。

 儒教を深く勉強していた彼は、「右手にソロバン、左手に論語」と言って、当時の経済界で正しい倫理的価値観を持つ必要性を主張した。

 そして、日本における資本市場の勃興期に500余の会社を設立し、複式簿記や近代的な株式会社制度といった科学的経営を定着させていった。

 このように、本当の意味で事業を起こしてきた人というのは、確固たる自己を確立している。

 企業に限らず、組織を発展させるためには、精神的な支柱が欠かせない。そうした支柱、つまり倫理的価値観をきっちりと持っていないと、何かを判断する時にブレるのだ。

 ただ、人生をより充実させるためには、正しい倫理的価値観や判断基準を持った上で、さらにすべきことがある。その際、大きなテーマとなるのは、「運を強くすること」「人生を心豊かに楽しくしていくこと」「リーダーに求められる資質を学ぶ」「仕事を成功させる知恵」の4つである。

自分で「運」を強くする

 『孟子』には、「立命」という言葉が出てくる。これは、努力によって、与えられた運命を自分の望む方向へ変えることができる、ということだ。

 では、どうすれば運命が良くなるのか?

 これは、善行を施し、それを積み重ねている家には、必ず余分の恵みがあり、逆に、不善を積み重ねている家には、余分の災いがある。日々正しい行いを貫くことで、運を呼び込むことができる、ということである。

 また、運を高める方法の1つとして、「継続は力なり」ということがある。古典でも、たゆまぬ努力の必要性は様々に説かれている。

この本の要約を読んだ方は、
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