2002年7月号掲載

ウエストポイント式 仕事の法則

Original Title :THE NEW ART OF THE LEADER

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著者紹介

概要

パットン将軍はじめ、著名な指導者を輩出してきたウエストポイント(米国陸軍士官学校)。この名門校の卒業生が、戦場でリーダーを務めた退役軍人への調査を基に、ウエストポイント式リーダーシップを説いた書である。戦場という過酷な状況で、部下を率いて任務を果たす。そのために必要なノウハウは、いわば究極の人材活用術であり、あらゆる組織で応用可能だ。

要約

リーダーシップの力

 私は、ウエストポイント(米国陸軍士官学校)の士官候補生として、また戦場における司令官として、そして民間企業の役員として、あらゆる種類のリーダーが活躍するのを見てきた。

 リーダーの力は目覚ましい威力を発揮する。成功と失敗の分かれ目が、リーダーの力にかかっている ―― これが私の持論だ。

 例えば、カリフォルニア州にシェラ・エンジニアリング・カンパニーという会社があった。

 この社員350人の会社は、酸素マスクその他の生命維持装置を軍や航空会社などに供給していたが、数年前に破産、銀行の管理下に置かれた。

 銀行は会社を窮地から救い出せる人物を捜した。その結果、見つけたのが、数年前に退社した工学担当副社長のアーロン・ブルームだった。

 ブルームは、社に残った50人にも満たない社員を集めて、次のように言った。

 「午前8時から午後5時まで、全員が日常業務に就く。そして5時以降は、秘書から私に至るまでラインの製品組立を手伝う。この仕事に給与の支払いはないが、夕食としてサンドイッチが支給される」

 「優れた製品を適正価格で供給する。それによってわが社を人の命を救う会社にするのだ。そして職場も確保する。やればできる」

 この事例で興味深いのは、再建のため全員が必死に働いたことだ。しかも、5時以降は無報酬で。

 なぜ、彼らは破産する前に同じ行動をとらなかったのか?

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