2022.10.7

ビジネスにおける“タイパ”!? 短い時間で優れた成果をあげる「思考法」

ビジネスにおける“タイパ”!? 短い時間で優れた成果をあげる「思考法」
かけた時間に対する満足度を示す、タイパ(タイムパフォーマンス)―― 。費用対効果を意味するコスパ(コストパフォーマンス)から派生したこの言葉を、最近よく耳にするようになりました。
とりわけ「タイパ」志向が高いのが、Z世代。例えば、ドラマや映画などのコンテンツを観る時、彼らの多くは、再生速度を速めて「倍速視聴」をするといいます。
時間は万人に平等なものであり、貴重な資源です。情報やコンテンツ過多の現代、できるだけ無駄な時間を費やしたくない、と思うのはZ世代だけではないでしょう。ビジネスパーソンにとっても、時間をうまく使って成果をあげることは重要課題です。
そこで今回から2回にわたり、「短い時間で優れた成果をあげる」秘訣を説いたビジネス書をご紹介します。1回目のテーマは「思考法」。選書した5冊は、いずれも仕事において時間を意識することの大切さを教えてくれる良書です。

2015年1月号掲載

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

「エッセンシャル思考」とは、本当に重要なことを見極め、それを確実に実行するためのしくみのこと。これがあれば、「最少の時間で成果を最大にする」ことが可能だ。どれも大事、全部できる…。人を不要な物事の海に溺れさせる思い込みを克服し、エッセンシャル思考を身に付けるためにすべきことを、アップルやグーグルなどでアドバイザーを務める著者が説く。

著 者:グレッグ・マキューン 出版社:かんき出版 発行日:2014年11月

2021年10月号掲載

TIME SMART お金と時間の科学

やることが多く、時間が足りない…。そう嘆く人は多い。研究によれば、この「タイム・プア(時間的に貧乏)」は深刻な問題で、幸福度や生産性を下げ、ストレスや病をもたらすという。そんな状態から、健康で、生産性が上がる「タイム・リッチ(時間的に裕福)」へ。幸せになるための時間戦略を、ハーバードの心理学者が語る。

著 者:アシュリー・ウィランズ 出版社:東洋経済新報社 発行日:2021年7月

2019年5月号掲載

GREAT @ WORK 効率を超える力

優れた業績を上げる人は、一生懸命ではなく、賢く働く ―― 。『ビジョナリー・カンパニー④』で優れた企業を分析した著者が、今度は個人を分析。各種業界の5000人を対象とした調査研究で、「賢く働く7つの習慣」を見いだした。「優先すべきことを厳選し、選んだ分野に大きな努力を注ぐ」をはじめ、成果を生むための指針を示す。

著 者:モートン・ハンセン、楠木 建(監訳) 出版社:三笠書房 発行日:2019年1月

2017年4月号掲載

レバレッジ時間術 ノーリスク・ハイリターンの成功原則

毎日忙しく働いているのに、成果が出ない人。定時で帰っても、人並み以上の結果を残す人。その差は時間の使い方にあり! 常に効率的に成果を上げる「仕組み」づくり、目標から逆算して予定を立てる「俯瞰逆算スケジュール」、毎朝作る「タスクリスト」…。最小の努力で最大の成果を上げる時間術のノウハウが詰まった1冊。

著 者:本田直之 出版社:幻冬舎(幻冬舎新書) 発行日:2007年5月

2017年6月号掲載

SPRINT 最速仕事術 あらゆる仕事がうまくいく最も合理的な方法

最小限の時間で最大限の成果を出す、グーグル生まれの仕事術。それが「スプリント」だ。アイデアの発案から問題点の発見、解決、検証までをわずか5日間で行い、最良の答えを導き出す。その実践方法とは、具体的にどのようなものなのか。5日間で行うべきプロセスを、スプリントの開発者らがわかりやすく解説する。

著 者:ジェイク・ナップ、ジョン・ゼラツキー、ブレイデン・コウィッツ 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2017年4月

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