2015.9.10

なぜ、あなたの部下は育たない?~人材育成を科学する~

なぜ、あなたの部下は育たない?~人材育成を科学する~
「指示した通りに動いてくれない」「何度も同じ過ちを繰り返す」「何をどうすれば育ってくれるのかがわからない」……。
部下を一人でも持つ管理職は、多かれ少なかれ、こうした悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか?
今月は、「人材育成を科学する」をテーマに、現場ですぐに役立つ実践的な書籍16冊を選り抜きました。
部下は一人ひとり個性も性格も異なりますが、科学的にアプローチすることで、「成果=部下の成長」にある程度の再現性を持たせることは可能です。
心理学、カウンセリング、メンタルヘルスといった科学の観点から、人材育成に取り組んでみてはいかがでしょうか?

2015年2月号掲載

問いかける技術 確かな人間関係と優れた組織をつくる

人と話す時、とかく私たちは、相手に「尋ねる」より、自分が「話す」方に力を入れがち。しかし、組織心理学の第一人者である著者によれば、良好な人間関係の構築に役立つのは「謙虚に問いかける」こと。100の言葉よりも、1つの問いかけが人を動かす。仕事をうまく進め、優れた組織を築く上で有用な、この「問いかけ」の技法を、豊富な実例を交え解説する。

著 者:エドガー・H・シャイン、金井壽宏(監訳) 出版社:英治出版 発行日:2014年12月

2015年4月号掲載

プロカウンセラーの共感の技術

部下がついてこない、夫婦関係で悩んでいる等々、悩みを相談された時、どうすべきか。カウンセラーの著者によれば、どんな悩みであれ大切なのは“共感”すること。意見は言わず、相手の思いを受け止める。そのための技の数々を紹介。相手の声のトーンを聴く、「そして」といった接続詞で話をつなぐなど、共感的コミュニケーションのための知恵や工夫が語られる。

著 者:杉原保史 出版社:創元社 発行日:2015年1月

2014年3月号掲載

なぜ部下は「言い訳」するのか

言い訳するのは潔くない、見苦しい ―― 。実は、そう思うのは中高年世代だけで、今の若い世代は、言い訳はして当然と考えている!? 上司世代には驚きの、若手部下の言い訳に対する考え方を紹介。返す刀で、聞く耳を持たない上司の問題にも言及。言い訳をする側、言い訳を聞かされる側の心理を説明し、よりよい上司―部下関係を築くためのヒントを示す。

著 者:榎本博明 出版社:大和書房 発行日:2013年12月

2013年2月号掲載

折れやすい部下の叱り方 「聴く力」を伸ばすカウンセリング・スキル

ちょっと注意しただけなのに、ひどくショックを受け、泣き出したり、会社を休んだり…。近年増えている「心の折れやすい部下」の指導法を、職場のメンタルヘルス対策の第一人者が伝授する。部下の話を聴き、質問を重ねることで、部下自ら問題に気づき、自ら変化するよう導く。この、カウンセリングの技法に基づいた、「叱らないで伸ばす」方法が披露される。

著 者:渡部 卓 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2012年11月

2013年4月号掲載

社員もパートもみずから動き出す 「心の報酬」の与え方

スーパーマーケットの主婦パートから、3年で店長となり、来客数・売上を3倍にした著者が、働く喜びを軸にした人材育成術を伝授。離職率を下げ、チームワークを高め、業績を上げるカギは金銭的な報酬にあらず。役立ち感、成長感などをもたらす「心の報酬」こそが従業員のやる気を高めるとし、その具体的な内容、与え方を、自らの経験を基にわかりやすく説く。

著 者:中 昌子 出版社:阪急コミュニケーションズ 発行日:2013年2月

2012年2月号掲載

絶対達成する部下の育て方 稼ぐチームに一気に変わる新手法「予材管理」

営業の仕事は、目標予算を達成させること。そして、目標を達成するには「絶対達成する」という気概が不可欠。そう語る著者が、結果を出すために何が必要か、答えを導き出した。それは、「目標予算に焦点を当て」、「行動量を圧倒的に増やす」ことだ。その具体的方法を解説するとともに、「最低でも目標予算を達成させるマネジメント」手法、「予材管理」を紹介する。

著 者:横山信弘 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2011年12月

2011年10月号掲載

「困った人」の説得術

屁理屈ばかりで行動しない、あるいは、頭が固く今までのやり方に固執する…。どの組織にも生息する、こうした「困った人」を掌握し、使いこなすノウハウを紹介した書である。理不尽、不遜な振る舞いをする彼ら彼女らの心理や行動のメカニズムを分析して「評論家型」「職人型」「思考停止型」「現実逃避型」「近視眼型」の5つに分類、それぞれに適した対策を示す。

著 者:出口知史、伊東 明 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2011年8月

2011年12月号掲載

「上から目線」の構造

最近、すっかり定着した感のある「上から目線」という言葉。上司の指導に対し「上から目線は嫌」と拒絶反応を示す部下、やたら威張って部下に煙たがられる上司など、その事例には事欠かない。なぜ、人の言葉を「上から」と感じるのか。なぜ、「上から」の態度になるのか。本書は、心理学の観点からそのメカニズムを分析、現代人の抱える心の問題を解き明かす。

著 者:榎本博明 出版社:日本経済新聞出版社 (日経プレミアシリーズ) 発行日:2011年10月

2009年6月号掲載

部下の心をつかむセルフ・コーチング 自ら省みることなくして、人は育たず

人の先頭に立つパワフルな人物のことを「アルファ」という。著者によれば、経営者の7割以上、中間管理職の半数以上がこれに該当する。このアルファ男の問題点は、時にその資質が悪い方に出ることだ。例えば、親分肌で尊敬される一方、敵を作りがちというように。そんな悪い面を自己改革するための方法を、エグゼクティブ・コーチングの専門家が伝授する。

著 者:ケイト・ルードマン、エディ・アーランドソン 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2009年3月

2008年8月号掲載

できる上司は「しかけ」を使う “やる気”が驚くほど上がる44の方法

部下のやる気を引き出し、会社をもっと魅力的にするにはどうすればいいのか。社長、幹部、上司が共通に抱える、そんな悩みを解決するための「しかけ」と「コツ」がある。それは「ちょっとしたひと言」や「たった1枚のシート」など、いずれも驚くほどシンプルなものだ。1000社以上で採用されて大きな効果を上げてきた、そのメソッドの数々を紹介する。

著 者:白潟敏朗 出版社:三笠書房(知的生きかた文庫) 発行日:2008年6月

2008年9月号掲載

俺様社員をどうマネジメントするか “自分はできる”と思い込んでいる若手を育てる3つの方法

会社組織とは、何らかの成果を出して初めて認められる場所である。愚直に努力を重ね、競争に勝ってこそ、会社での自分の存在価値が高まる。しかし、最近の若手社員には、これがなかなかわからない。根拠のないプライドばかりが先行し、実際には何もできない若手が多い。本書は、そんな若者を指導する立場にあるリーダーのための指南書である。

著 者:内田和俊 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2008年6月

2008年12月号掲載

プロフェッショナル・リーダーの 人を見極め、動かし、育てる法則

大きな仕事、困難な仕事には“強いチーム”が必要だ。すなわち、1人1人が得意分野で能力を最大限に発揮し、不得意分野を補い合えるチームこそが、最高の結果を出すことができる。本書は、そんなチームを作るために必要なことを伝授するもの。能力ある人材を見極め、モチベーションを高めて動かし、育てるには何をなすべきか、自身の体験をもとに具体的に説く。

著 者:池本克之 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2008年10月

2006年2月号掲載

なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか?

「名選手は名監督にあらず」という言葉の通り、仕事の「できる人」が、部下を「できる人」に育てることが上手かといえば、意外に、そうではない。なぜ、優秀な人は優秀な部下を育てられないのか? リーダーシップ開発やチーム作りの現場に携わる著者が、その理由を明らかにしながら、「できる人を育てる人」になるためのコーチング・ノウハウを公開する。

著 者:吉田典生 出版社:日本実業出版社 発行日:2005年12月

2005年3月号掲載

いかに「問題社員」を管理するか

「あなたの組織にも必ずいる“困った社員”を矯正する技法」── 。本書の帯に書かれたこのコピーを見て、興味を示さない経営者はいないのではないか。仕事はできるが自己中心的な社員、いくら指導しても改善されない「Cクラス社員」…。こうした問題社員を変身させなければならないが、大切なのは、目立たないが地道な努力を続ける「Bクラス社員」の扱いだ!

著 者:DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部(編訳) 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2005年1月

2005年5月号掲載

プロカウンセラーのコミュニケーション術

ロングセラー書として現在も売れ続けている『プロカウンセラーの聞く技術』『プロカウンセラーの夢分析』(共に創元社刊)の著者による最新刊。優れたコミュニケーションの取り方が、臨床心理学の視点も含めて解説されているので説得力がある。話し方、コミュニケーションに関する類書は多いが、その中でも本書はお薦めの1冊。

著 者:東山紘久 出版社:創元社 発行日:2005年3月

2005年9月号掲載

なぜ、この人に部下は従うのか 「人を動かす」心理法則48

社会心理学者の著者が、ピグマリオン効果、ブーメラン効果といった「心理法則」を活用して、部下を思い通りに動かす方法を説く。部下のやる気を高めたい時、規律を守らない部下の勤務態度を改善したい時、失敗した部下を前向きにさせたい時、チームの士気を高めたい時…。様々なシチュエーションにおける「部下操縦法」が示された、実用的な1冊である。

著 者:渋谷昌三 出版社:東洋経済新報社 発行日:1999年6月

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