2022.8.19

論理と感性の「両輪」で戦う ③論理と感性を結ぶ

論理と感性の「両輪」で戦う ③論理と感性を結ぶ
シリーズ『論理と感性の「両輪」で戦う』も最後となりました。
第3回のテーマは、『論理と感性を結ぶ』。
論理と感性は、良い意思決定をするうえで欠かせない、いわば「車の両輪」です。いずれも高いレベルで発揮できれば、素晴らしい相乗効果を生み出すでしょう。
これら2つの力をどのように結びつけるか、今回はその参考となる良書6冊を選書しました。
論理と感性のレベルを上げ、ビジネスの現場で「両輪」として駆動させていく――。3回にわたりご紹介した本シリーズが、その力をつけるきっかけとなれば幸いです。

2020年9月号掲載

経営の知的思考 直感で発想 論理で検証 哲学で跳躍

新型コロナウイルスのショックで、世界中が混乱している。いまだ先行きが不透明な中、経営者に求められるのは“前例なき決断”だ。データや論理では詰め切れない中で決断しなければならない。そのために留意すべきことを、経営学の第一人者が説いた。不確実な未来に向け、跳躍するための「思考の筋道の基本」が示される。

著 者:伊丹敬之 出版社:東洋経済新報社 発行日:2020年7月

2020年4月号掲載

直観を磨く 深く考える七つの技法

世の中では「考える」というと、論理思考をイメージする人が多い。だが、深く考えるには、論理だけでなく「直観」の力も必要だ。この直観力を磨き、思索を深める極意を、思考のプロフェッショナルである著者が伝授。「専門知識を横断して考える」「体験を通じて得た知性で考える」等々の技法が、豊富な経験に基づき語られる。

著 者:田坂広志 出版社:講談社(講談社現代新書) 発行日:2020年2月

2019年10月号掲載

直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN

「人類を火星に移住可能にする」(イーロン・マスク) ―― 。今、世の中を動かすイノベーターの出発点は、「妄想」や「直感」だ。戦略デザイナーの著者は、途方もないビジョンを基に、直感を論理につなぎ、妄想を戦略に落とし込む思考法を「ビジョン思考」と命名。「妄想→知覚→組替→表現」の4つから成る、そのメソッドを説く。

著 者:佐宗邦威 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2019年3月

2017年10月号掲載

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」

副題「経営における『アート』と『サイエンス』」。経営において、「分析」や「論理」を軸とする「サイエンス重視の意思決定」を行う企業は多いのではないか。しかし今、経営に必要なのは「アート」、すなわち「美意識」だという。ビジネスと美意識。一見意外なこの組み合わせが大切なわけを、組織開発を専門とする著者が説く。

著 者:山口 周 出版社:光文社(光文社新書) 発行日:2017年7月

2015年10月号掲載

超ロジカル思考 「ひらめき力」を引き出す発想トレーニング

変化が激しく、先の見えにくい今日、アマゾンのジェフ・ベゾスやソフトバンクの孫正義のように、新しい世界観をいち早く発見できる者が成功する。本書は、これら天才たちの「頭の使い方」を解説するものだ。花王の消費者の潜在ニーズの捉え方など、様々な事例とともに、どうすれば前例や常識に囚われず、新しい「モノの見方」ができるようになるかが説かれる。

著 者:高野研一 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2015年8月

2013年3月号掲載

BQ 次代を生き抜く新しい能力

現代の厳しいビジネス環境においては、頭や人柄の良さだけでは通用しない。このように指摘するクレディセゾン社長・林野宏氏が、今日、ビジネスパーソンに求められる能力、「BQ=ビジネス感度」を提示。IQ(知性)、EQ(理性・人間性)、SQ(感性)の3つを掛け合わせた、この新しい指標について解説するとともに、いかにしてBQを磨けばよいかを説く。

著 者:林野 宏 出版社:プレジデント社 発行日:2012年12月

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