2022.8.12

論理と感性の「両輪」で戦う ②感性を磨く

論理と感性の「両輪」で戦う ②感性を磨く
前回から3回にわたって、シリーズ『論理と感性の「両輪」で戦う』をお届けしています。
第2回のテーマは、『感性を磨く』。
はっと驚くような斬新なアイデアや、息を呑む美しいデザインは、論理的に考えるだけではなかなか生み出せないもの。これらを創造するうえで大きな役割を果たすのは、一見荒唐無稽な「妄想」や、何に美しさを感じるかといった「美的感覚」です。
では、自分の中のこうした感覚を研ぎ澄ますには、何が必要か? あるいは、論理だけでは説明できないこと、例えば「直感力」を身につけたり、「偶然の出会い」を引き寄せたりするにはどうすればいいのか?
そのヒントを授けてくれる5冊の良書をご紹介します。

2022年3月号掲載

ハーバードの美意識を磨く授業

「美意識」―― 感覚を通じて得られる喜びや満足感が、これからビジネスで重要になるという。物があふれる今日、消費者は製品の特性や機能より、感動や意味のあるものを求めているのだ。この美意識を磨き、活用する方法を、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンで活躍した後、ハーバード大学の人気講座で教える著者が解説する。

著 者:ポーリーン・ブラウン、山口 周(監訳) 出版社:三笠書房 発行日:2021年12月

2021年4月号掲載

妄想する頭 思考する手 想像を超えるアイデアのつくり方

アイデアは、自分の中の「妄想」から生まれる! 数々の画期的な発明を世に送り出した研究者が、妄想によって新しいアイデアを生み出す方法を解説する。「やりたいことを1行で言い切る」「既知の事柄をかけ算する」…。経験を踏まえつつ紹介される発想法やそのコツは、研究職のみならずビジネスパーソンにも参考になるはずだ。

著 者:暦本純一(編) 出版社:祥伝社 発行日:2021年2月

2020年1月号掲載

アート思考 ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法

ビジネスの世界では、これまで論理的思考が重視されてきた。だが、先行きが不透明な今日、旧来の思考法は通用しない。求められるのは、既存の枠組みにとらわれないアーティストのような考え方。新しいことに挑戦し、クリエイティブな発想を展開する。それを可能にする「アート思考」を、東京藝大の美術館長が紹介する。

著 者:秋元雄史 出版社:プレジデント社 発行日:2019年10月

2019年3月号掲載

右脳思考 ロジカルシンキングの限界を超える 観・感・勘のススメ

ロジカルシンキング全盛の今日。「経験や勘で仕事をするな」と部下に説く上司は少なくない。だが、論理的思考だけで成果はあがるのか? 著者の内田和成氏は、直感や勘など、論理では説明できないもの ―― 「右脳」の力を活かすことも必要だ、と指摘する。好評既刊の『仮説思考』『論点思考』に続く、思考シリーズ3部作の完結編。

著 者:内田和成 出版社:東洋経済新報社 発行日:2019年1月

2022年5月号掲載

セレンディピティ 点をつなぐ力

「幸運は備えある者に訪れる」。生化学者ルイ・パスツールのこの言葉は、成功をもたらすのは「運」だけではないことを示している。偶然の出来事を好機に変え、自ら幸運を掴み取る ―― そんな「セレンディピティ」はどうすれば起こせるのか。本書は、“予想外”を最高の成果につなげるためのマインドセットを解説する。

著 者:クリスチャン・ブッシュ 出版社:東洋経済新報社 発行日:2022年2月

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