2019.11.11

逆境を乗り越える技法

逆境を乗り越える技法
前回より2回にわたって、「逆境力」にまつわる書籍をご紹介しています。
シリーズPart2のテーマは、「逆境を乗り越える技法」。
逆境を乗り越える力、いわゆる「レジリエンス」については、近年、研究が進んでおり、ビジネスのみならず様々な分野で、成功するために不可欠な能力として注目が集まっています。
今回は、このレジリエンスの鍛え方を学べる7冊をピックアップしました。
人材育成、メンタルヘルス、心理学、宗教など、多彩な分野の専門家が逆境を乗り越える技法を解説します。
これらの方法論を学べば、困難にぶつかっても、逃げずに立ち向かう勇気が湧いてくるはずです。

2017年3月号掲載

あなたのその苦しみには意味がある

問題にぶつかると、人はすぐ「原因」や「解決策」を考えがち。これに対し、問題の「意味」と「目的」に考えをめぐらせる、「目的論的見地」に立とうと提案する。人生のすべての出来事には意味があり、「必然性」があるから起きている。こういう見方をすれば、単なる災いだった悩み苦しみが、異なる意味を持ち始め、光が見えてくる!

著 者:諸富祥彦 出版社:日本経済新聞出版社(日経プレミアシリーズ) 発行日:2013年7月

2016年12月号掲載

何があっても打たれ強い自分をつくる 逆境力の秘密50

副題「何があっても打たれ強い自分をつくる」。そのカギを握るのが、近年注目を集める「レジリエンス」だ。困難な状況に直面してもすぐ立ち直り、適応し、成長する能力である。生まれつき備わった人もいるが、習得し、強化することができるという。充実した仕事、生活のために必要な、この“逆境力”の身につけ方を指南する。

著 者:ジョン・リーズ 出版社:CCCメディアハウス 発行日:2016年10月

2015年10月号掲載

人生で起こること すべて良きこと 逆境を越える「こころの技法」

失敗、挫折した時、後悔や未来への不安で心の中はいっぱい。とかくそうなりがちな私たちに、著者は言う。人生で逆境に直面した時、心の中で「人生で起こること、すべて良きこと」と思い定めると必ず道は拓ける、と。本書では、自らの体験を基に、逆境を越える「こころの技法」をわかりやすく説く。人生の岐路で思い起こしたい、示唆に富む言葉も随所で紹介。

著 者:田坂広志 出版社:PHP研究所 発行日:2015年8月

2014年2月号掲載

トンネラーの法則 どんな逆境もはねのける人はどこが違うのか?

幼くして親に捨てられ、孤児院を転々とする。戦争捕虜となり、独房に監禁される…。このような、誰もが失意のどん底に陥るような困難を、まるでトンネルをくぐるかのように、するりと通り抜ける人たちがいる。「トンネラー」ともいうべき彼らは、普通の人と、どこが異なるのだろう。心理学者である著者が、各種事例を基に、彼らの強さの秘密を明らかにする。

著 者:ロム・ブラフマン 出版社:阪急コミュニケーションズ 発行日:2013年12月

2014年4月号掲載

禅―壁を破る智慧

“逆境”に直面した時、人はどう考え、いかなる行動を取るべきか。臨済宗相国寺派管長の有馬賴底氏が、逆境においてしかるべき方向を指し示してくれる禅の教えを、自らの体験を交えつつ綴った。「逆境と順境は別々のものでなく1つのもの」「後悔は一瞬にとどめ、反省は3回すべし」等々、人生の壁を破り、より良い日常をつくるためのヒントの数々が示される。

著 者:有馬賴底 出版社:朝日新聞出版(朝日新書) 発行日:2011年11月

2014年5月号掲載

世界のエリートがIQ・学歴よりも重視! 「レジリエンス」の鍛え方

「レジリエンス」とは、失敗することへの恐怖心を消し、一歩前に踏み出す力のこと。いわば“逆境力”。本書は、このレジリエンスを解説するとともに、その鍛え方を説く。紹介されるトレーニング法は、欧州で生み出されたもので、認知行動療法やポジティブ心理学などの研究・手法を統合したもの。IBM等のグローバル企業も注目し、研修に取り入れているという。

著 者:久世浩司 出版社:実業之日本社 発行日:2014年3月

2013年3月号掲載

雑草に学ぶ「ルデラル」な生き方 小さく、速く、多様に、しなやかに

「ルデラル」とは、荒れ地を生きる植物のこと。道端などでよく目にする雑草がその典型だ。雑草というと、たくましいイメージがあるが、実は弱い植物である。他の植物との競争を避け、環境の変化、逆境を味方につけて、したたかに生き抜く。披露される「ルデラルな生き方」を選択肢として持てば、激動の時代を生きる上で、有効な戦略オプションとなるだろう。

著 者:稲垣栄洋 出版社:亜紀書房 発行日:2013年1月

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