2026年6月号掲載
スタンフォード式 自分をいたわる人がうまくいく
- 著者
- 出版社
- 発行日2026年3月20日
- 定価1,980円
- ページ数248ページ
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著者紹介
概要
休まず仕事をし、走り続けると、“燃え尽き”かねない。それを防ぐには、回復の時間を生活に組み込む「セルフ・コンパッション(いたわり)」の力が必要だ。スタンフォード大学「思いやりと利他性の研究・教育センター」の研究によれば、いたわる力は鍛えられるスキル。その具体的な方法を、同大学認定アンバサダーが伝授する。
要約
“いたわる力”はサバイバルスキル
私たちの1日は情報であふれている。
SNSでは批判と賛辞が途切れなく流れる。メールには「至急」「要対応」。チャットには未読のメッセージが積み上がる。
そのたびに体は軽い緊張モードに入り、呼吸は浅くなり、心の余裕がなくなっていく。そして、大きなトラブルがあるわけでもないのに、なぜか疲れてしまう。これが今、多くの人が抱えている「見えない疲れ」である。
燃え尽きとインポスター感
こんな状態が続くと、次の2つの影が濃くなる。
・燃え尽き(バーンアウト)
最初は高い責任感とエネルギーで走れていたのに、ある朝突然、心も体も鉛のように重くなる。まるで見えないブレーキがかかったような状態だ。
・インポスター感
実力があるのに「自分は過大評価されているのでは」と感じる心の癖。自分の価値を周囲や自分自身に証明し続けなければ、安心できない。成果があっても「まだ足りない」と内なる声が言う。
そして、これが“燃え尽き”に燃料を注ぐ。証明し続けるために休めない→疲労が蓄積して燃え尽きが近づく→余裕を失い「やっぱり私には価値がないのかも」とインポスター感が強まる→さらに証明しなければと無理を重ねる…。
回復時間は、贅沢ではなく戦略
では、どうすればこの流れを反転できるのか。
カギは「回復の時間」を生活に組み込むこと。多くの人は「休む=怠け」と考えてしまうが、実際には逆だ。回復の時間は余計な贅沢ではなく、未来の生産性を保証する投資である。
例えば、「今日はここまで」と線を引く、昼に5分間呼吸を整える、少しだけ人に頼る…。これらは小さいことだが、自分をいたわることは神経にとっては確かな回復のための行動である。
休みを入れないまま走り続けると、結局は燃え尽きに近づく。この「回復を行動に組み込む技術」を「セルフ・コンパッション」という。