2023年1月号掲載

脂肪を落としたければ、食べる時間を変えなさい

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著者紹介

概要

「何を」「どう」食べれば、健康的にやせられるのか…。そんな悩みをもつ人たちが、見落としている点がある。それは「いつ」食べるか、ということだ。本書は「時間栄養学」という学問の知見をもとに、体のリズムに合った食べ方を実践的に解説。時間の視点を取り入れることが、ダイエットやメタボ予防のカギになるという。

要約

朝食が病気にならない体を作る

 「ダイエットやメタボ予防のために気を使い、努力しているのに、なぜかあまり成果を得られない」。そう感じている人は多い。健康的にやせる方法など情報があふれているのに、なぜなのか?

 その理由の1つは、「時間」という視点が欠けているからだ。1日の中で「いつ食べると太りにくく」「いつ運動するとやせやすいか」という視点があれば、もっと方法も効果も違ってくる。

 私たちの体には体内時計というしくみがあり、それは「食べる」「運動する」「眠る」といった身体活動をコントロールしている。私の研究する「時間栄養学」は、そうした体内時計のしくみを明らかにしながら、どうしたら体内時計をリズムよく動かせるか、そのリズムに合わせた食べ方とは何か、といったことを研究していく学問だ。

時計じかけの体のヒミツ

 体内時計は体中にたくさんあり、大きく「主時計」と「末梢時計」の2つに分けられる。

 主時計は、脳の視交叉上核というところにある。この場所は、食欲や性欲などの本能行動や、自律神経にかかわる視床下部に属している。

 主時計は、睡眠・覚醒、ホルモン分泌、血圧や体温のリズムなどをつくっている。日中の活動を高めるために交感神経を刺激して体温や血圧を上げ、夜になるとリラックスするために副交感神経を刺激して体温や血圧を下げている。これは自然と実感できるリズムではないだろうか。

 一方、末梢時計は体中のいたるところにある。特に、視交叉上核以外の脳や肺、肝臓、腎臓、骨格筋などでは体内時計のリズムがよく観察できる。

 例えば、血液の成分である血漿アルブミンは、肝臓で1日の特定の時間帯にのみ作られる。健康な人の排尿リズムは、日中は4~6回と多いのに夜は少ないというのも、腎臓の働きが昼間に活発になり、夜は活動が低くなるためである。

朝食をとらないと調和が乱れる

 主時計は1日24.5時間の周期で動いているが、末梢時計はそれぞれ微妙に周期が異なる。にもかかわらず体中の体内時計がバラバラにならないのは、主時計が末梢時計を束ね、オーケストラの指揮者のようにリズムをリードしているためだ。だからこそ、体中の臓器がリズムよく動き出し、健康を維持できるのである。

 体内時計どうしの調和も、毎日、外界(地球の1日=24時間)とのずれをリセットしなければ実現しない。そのずれの修正に必要なのが、朝の「光」と「朝食」である。

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