2022年4月号掲載

HEALTH RULES ヘルス・ルールズ 病気のリスクを劇的に下げる健康習慣

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著者紹介

概要

医師にしてカリフォルニア大学准教授の著者が、エビデンス(科学的根拠)に基づいた健康情報を紹介する。健康維持には7時間以上の睡眠が必要、1時間ランニングすると7年寿命が延びる、健康にメリットがあるサプリメントは数少ない、等々。日々の生活を見直し、健康で幸せな人生を送るためのヒントが満載の1冊だ。

要約

エビデンスについて

 あなたが見聞きしている医学の知識。それは、本当に信じられるものだろうか?

 医師や大学教授などの専門家が「○○が健康に良い」と言えば、信じてしまう人もいる。しかしテレビや新聞、雑誌、ネットで流れる情報にはエビデンス(科学的根拠)がないものがかなりある。権威ある人が言ったからといって、エビデンスに基づいたものでなければ信頼できない。

 さらに重要なのは、エビデンスにも確かさのレベルがあることだ。研究論文があるからといってただちに信頼できない。都合の良いデータだけを取り上げた論文もあるし、研究に営利企業の金が入っており偏った解釈がされている論文もある。

 また、研究手法がいい加減だったり、研究対象の数が少なすぎたりする論文もある。「エビデンスがある」とうたう健康情報の中にも、不確かな論文を根拠にしたものが多いので注意が必要だ。

エビデンスの元となる3つの研究

 エビデンスの元となる研究には3種類ある。

①観察研究

 人がどんな生活をしているか調べ、その人が何年か後に病気になっている確率を評価する方法。

②ランダム化比較試験

 ある集団で順番にコインを投げ、表が出たら介入(ある薬を飲むなど)を受けてもらい、裏が出たら介入をしない(もしくは偽薬と呼ばれる何の効果もない薬を飲む)というものである。コインで表が出るか裏が出るかは、完全に偶然によって決まる(実際にはコインは使わないが)。

 この2つのグループを追跡して、その後に健康状態や病気になる確率を比較することで、介入の効果を正しく評価することができる。

③メタアナリシス

 メタアナリシスには重要なルールがある。研究結果が100あれば、それらを全て評価することが求められる。研究者が自分の都合のよい研究結果だけを「選り好み」することは許されない。

 従って、メタアナリシスが最も信頼できる「最強のエビデンス」であるといえる。

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