2021年10月号掲載

LISTEN

Original Title :YOU'RE NOT LISTENING

自己啓発スキル・能力開発社会・政治

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著者紹介

概要

自然は人間に、舌1つと耳2つを与えた。自分が話すその倍は、人の話を聞くようにと ―― 。これは古代ギリシャの哲人の言葉だが、「聞くこと」は大切だ。人を理解し、人間関係をよくするための土台となる。だが、相手の意見などお構いなし、という人は多い。失われつつある「聞く力」の重要性と、その身につけ方を本書は説く。

要約

「聞くこと」は忘れられている

 あなたが最後に、誰かの話に耳を傾けたのはいつだったか、覚えているだろうか?

 現代の私たちは、相手の意見などお構いなしに、自分が言いたいことだけを話すという会話を繰り広げている。家族との食事の時でさえも、お互いの言葉をさえぎって話をしている。

 しかし、耳を傾けることは、話すことよりもずっと大切である。私たちは聞くことでしか、人として関わり、理解し、共感できない。

 聞くことは、プライベートであれ、仕事であれ、人間関係がうまくいくための土台をなすものだ。

「話を聞かれない」と孤独になる

 話を聞いてもらえないと、人は孤独になる。

 心理学や社会学の研究者は、アメリカで孤独がまん延していると警告する。現在の孤独のまん延について最初に警鐘を鳴らしたのはおそらく、2004年、あまり知られていないチャットルームにこんな投稿をした匿名の人物だった。

 「さみしい。誰か話しかけてくれないか?」

 彼の心の叫びは拡散され、メディアも報道した。

 孤独な人たちは、自分の考えや感情を話す相手がいない。そして、考えや感情を聞かせてくれる人もいない。匿名の投稿者は「話しかけて」と書いた。彼は、誰かに話したかったのではなく、誰かの話を聞きたいと切望していたのである。

 この投稿以来、孤立や孤独を感じている人の数は増える一方だ。2018年にアメリカ人2万人を対象に行った調査では、顔を合わせての深いやりとりを日頃していないと答えた人は、半数近くに上った。1980年代に行われた類似の調査では、わずか20%しかいなかったのに。

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