2021年2月号掲載

RAGE 怒り

Original Title :RAGE

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著者紹介

概要

本能で動き、衝動で決断を下した、異形の大統領ドナルド・トランプ。彼が舵取りをしたアメリカは今、混乱状態にある。コロナ禍、対中・対イラン問題、人種差別…。問題が次々と現れる中、大統領執務室で起こっていたこととは? 調査報道の名手が、トランプ政権の4年間を総括した。全米150万部突破のベストセラー。

要約

パンデミックへの対処

 「私は人々の怒り(レイジ)を引き出す。怒りを引き出すんだ。常にそうだった。それが長所なのか不都合なことなのかはわからないが、何であろうと、私はそうする」ドナルド・J・トランプ

 2020年1月28日の午後、ホワイトハウスで行われたトップ・シークレットのブリーフィングで、肺炎のような症状を起こす謎のウイルスが中国で集団発生(アウトブレイク)していることが議論にのぼった。このことについて、トランプ大統領は「アメリカにとってそのウイルスのリスクは小さい」と、国民に述べていた。

 だがこの時、ロバート・オブライエンはトランプに向かって、慎重かつ強力に反対意見を述べた。「これは大統領在任中、最大の国家安全保障関連の脅威になるでしょう」。

 53歳で、弁護士・著述家のオブライエンは、トランプ政権では4代目の国家安全保障問題担当大統領補佐官だった。その重要ポストに就いてから4カ月にすぎなかったが、今回のアウトブレイクは本物の脅威だと強く感じていた。

 「その結論に賛成です」。国家安全保障問題担当大統領副補佐官のマット・ポッティンジャーが言った。彼が、そういう判断を下すのにほぼ完璧な資格があることを、トランプは知っていた。

 ポッティンジャーは中国で7年間暮らし、SARS(重症急性呼吸器症候群)アウトブレイク中は、現地で《ウォール・ストリート・ジャーナル》の記者をつとめていた。中国研究家でもあり、北京語を流暢に話す。

 中国が問題を秘密にして隠蔽する名人であることを、ポッティンジャーは直接、見聞きして知っていた。SARSについて30本以上の記事を書き、中国がSARSの深刻さについての情報を故意に何カ月も伏せ、病気の拡大を極端に過小評価したために、世界中にひろがったことを報じた。

 ポッティンジャーが得た情報によると、次の3つの要素が新型疾病の伝染を加速させていた。

 まず、中国政府の公式発表とは異なり、動物からではなく人間同士で感染がどんどん進んでいる。

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