2021年1月号掲載

NO RULES

Original Title :NO RULES RULES

マネジメント企業・業界事例組織・人事
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著者紹介

概要

190カ国に、1億6000万人以上の会員を擁するネットフリックス。今やエンタテインメント業界の大御所だが、20年前、創業時は小さなベンチャー企業だった。なぜ、これほどまでに成長できたのか? それを可能にした“普通じゃない”経営手法 ――「脱ルール」のカルチャーを、世界一「自由」な会社の創業者が初めて明かす。

要約

風変わりな文化

 2000年初頭。私はテキサス州ダラスにある、ホームエンタテインメント業界の雄、ブロックバスターの本社を訪れた。当時の同社は世界中に9000店近いレンタルビデオ店を展開していた。

 一方、私が友人と立ち上げたベンチャー、ネットフリックスは、ウェブサイト経由でDVDレンタルの注文を受け、郵送するサービスをしていた。事業は不調。そこでブロックバスターに買収してもらおうと、CEOと面談したのだが、断られた。

 だが、世界は少しずつ変化していった。私たちは成長し、郵送DVDレンタルから、世界190カ国で1億6700万人の会員を擁するインターネット・ストリーミングサービスに転換した。

 一方、ブロックバスターは2010年に破産した。

ネットフリックスは「脱ルール」

 なぜ、ネットフリックスは変化に対応できたのに、ブロックバスターにはできなかったのか。

 ダラスを訪れた時、私にもわかっていなかったのだが、ネットフリックスにあって、ブロックバスターにはないものが1つだけあった。それは、プロセス(手続き)より社員を重視する、効率よりイノベーションを重んじる、そしてほとんど制約のないカルチャーである。

 私たちのカルチャーは、「能力密度」を高めて最高のパフォーマンスを達成すること、そして社員にコントロール(規則)ではなく、コンテキスト(条件)を伝えることを最優先している。そのおかげで成長し、世界と社員のニーズの変化に応じて変わることができた。

 ネットフリックスは特別な会社だ。そこには「脱ルール」のカルチャーがある。

「自由と責任」のカルチャー

 私たちは何年も試行錯誤を繰り返し、徐々に進化し、ようやく正しいアプローチを探り当てた。

 社員に守るべきプロセスを与えれば、自ら考える機会を奪ってしまう。自由を与えれば、質の高い判断ができるようになる。それによって社員の幸福度や意欲は高まり、会社も機敏になる。そのためには、まず2つの要素を強化する必要がある。

・能力密度を高める

 企業がルールを設けるのは、社員のだらしない行為や無責任な行為を防ぐためだ。だが、そもそもそのような行為を働く人材を採用しなければ、ルールは必要なくなる。優秀な人材で組織をつくれば、コントロールは不要になる。能力密度が高いほど、社員に大きな自由を与えることができる。

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