RANGE

Original Title :RANGE:WHY GENERALISTS TRIUMPH IN A SPECIALIZED WORLD

自己啓発スキル・能力開発人生論
要約をPDFファイルで読む 要約をPDFファイルで読む

※『TOPPOINT』にお申し込み頂き「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。

※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。

著者紹介

概要

世界の複雑さが増す今日、早めの専門特化より、“回り道”が強みになる! キャリア形成において、ビジネスでもスポーツでも、専門分野を狭く絞り、深掘りすることが推奨されている。だが、不確実性の高い現代、寄り道しながら考え、行動する方が大切。知識の「レンジ(幅)」が最強の武器になることを、最新研究を基に説き明かす。

要約

タイガー・ウッズ vs ロジャー・フェデラー

 「この子はゴルフのために生まれてきた」

 父親は息子を見てそう思った。生後10カ月でその子の身長に合わせて短くしたクラブを与えると、スイングのまねをした。8歳の時、ゴルフで父親に勝つ。息子の名は、タイガー・ウッズ。

 一方、タイガーとは全く違う道を歩んだのが、ロジャー・フェデラーだ。歩き始める頃にはボールを蹴り、その後、スカッシュやスキー、レスリング、水泳、ハンドボールもやる。

 テニスに惹かれたのは、13歳になる頃だ。そして、普通であれば伝説的な選手も引退する30代半ばになっても、世界ランキング1位だった。

タイガー・ウッズを生んだ「意識的な練習」

 タイガーの育て方は、専門的な能力の伸ばし方をテーマとした本でよく取り上げられている。彼はただゴルフをするのではなく、「意識的な練習」に取り組んでいた。今ではよく知られている、「1万時間の法則」で重視される練習法だ。

 この法則の基本的な考え方は、どんな分野であっても、専門に特化した練習の時間数がスキルの伸びを決める唯一の要因となる、ということだ。

 この法則が生まれるもとになった、バイオリニスト30人の研究によると、「意識的な練習」とは、学習者に「最もよいやり方を明確に教え」、インストラクターが個別に指導し、「やってみた結果に対して、すぐに有益なフィードバックと知識を提供し」「同じこと、あるいは同じようなことを何度も繰り返す」練習方法である。

 その考え方に基づくと、当然ながら、訓練はできる限り早く始めなければならない。

 早いうちに、何に取り組むかを決めるべきだという考え方は、スポーツ以外の領域にも広がっている。どの分野においても、フォーカスするものを絞り込むことが必要だと言われる。

ロジャー・フェデラーを生んだ「体験期間」

 一方、ある研究では、「ゆっくり専門を決める」ことが、「成功のカギ」だとする。

 イギリスは2012年のロンドン五輪で大成功した。何十年もパッとしない成績が続いた後の成果だった。成功の要因は、新しいスポーツを試してみるよう大人に声をかけ、遅咲きの選手を生み出す道筋をつくったことだ。つまり、フェデラーのように様々なスポーツを試してから専門を決めることは、それほどばかげていないということだ。

この要約を読んだ方は、
他にこんな要約も読んでいます。

内向型人間が無理せず幸せになる唯一の方法

スーザン・ケイン 講談社(講談社+α新書)

プロフェッショナル経営参謀

杉田浩章 日経BP・日本経済新聞出版本部

直観を磨く

田坂広志 講談社(講談社現代新書)

禅とはなにか

鎌田茂雄 講談社(講談社学術文庫)