50代から心を整える技術

コミュニケーション・心理学スキル・能力開発人生論
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著者紹介

概要

心の手入れをすることが、幸せな老後を過ごす秘訣 ―― 。元自衛隊のメンタルヘルス教官が、定年後の環境に対応し、新しい生き方を手にするための“心の整え方”を教える。カギとなるのは、仕事中心の人生で固まった価値観をほぐす作業。現役である50代から始めれば、柔軟な心で、変わりゆく自分と向き合えると説く。

要約

「価値観ほぐし」で生きやすくなる

 50代になると、体力、気力、脳力が衰えてくる。仕事も先が見えてきて、定年も視野に入る。

 この定年という大きな変化の時をうまく乗り越え、充実した日々を歩んでいけるか否か。カギは、50代のうちに、定年後の環境変化に向けた心構えを始められるかどうか、である ―― 。

これまでの人生で築いてきた価値観をほぐす

 50代以降、これまでにはなかった不安や疲れが増していく。失うものが増え、無力感にさらされることが多くなる。

 そうであっても、生きる喜びは感じていきたい。そのために始めたいのが、これまでに築いてきた価値観をほぐす「価値観ほぐし」という作業だ。

 今まで人生の中心は仕事だった。その中で、あなたの価値観は形成されてきた。一方、定年以降は暮らす環境ががらりと変わる。だからこそ、これまでの経験でカチカチに固まっている価値観を、いったんほぐし直してみる必要があるのだ。

 幸い、50代には価値観ほぐしを練習できる場がたくさんある。自分が仕事で犯したミス、記憶力の低下、働かない部下への苛立ち、そして介護や子育ての問題…。怒りの感情に乗っ取られそうになったり、立ち直れないほど落ち込んだり、シビアな状況の時こそ、価値観ほぐしの練習だ。

 例えば、打ち合わせで出されたコーヒーを、「缶コーヒーか」とがっかりするか、「自分のために用意してもらえたんだな。最近の缶コーヒーはおいしくなったな」と思えるか。そんな小さなところから変わってくる。

価値観ほぐしで、意識したい3つのコツ

 価値観ほぐしのコツは、次の3つである。

①急ハンドルはNO! ゆっくり変えていく

 定年というターニングポイントを、人生をがらりと切り替える転換の時期ととらえ、急ハンドルを切ろうとする人がいる。起業する、引っ越す、しかも準備もなしに。これは厳しい。

 なぜなら、50代以降は、環境変化だけで大きなストレスとなるからだ。例えば、引っ越しは、荷造り、荷ほどき、新生活を軌道に乗せるまでのあれこれを想像するだけで、疲れる。

 今後の人生では、変わることはストレスなのだ。ゆっくり、じっくり、価値観をほぐしていこう。

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