マーガレット・サッチャー

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著者紹介

概要

英国初の女性首相、マーガレット・サッチャーの評伝である。個人の経済的自由を最大化し、国家の介入を最小化する「サッチャリズム」で経済を改革し、冷戦勝利に貢献。なぜ彼女は歴史に名を刻む業績を残せたのか。生い立ちや信仰心、盟友レーガン米大統領との関係など、様々な角度から“鉄の女”のリーダーシップを考察する。

要約

宗教に支えられた政治信念

 マーガレット・ヒルダ・サッチャー。

 20世紀を代表するイギリスの偉大な政治家は、1925年10月13日、父アルフレッド(アルフ)が営む食料品店の2階で産声を上げた。

 食料品店の娘から首相にまで上りつめた彼女の前半生は、1つの伝説となった感がある。それは彼女のカリスマの重要な一部となり、個人の自由と責任を強調する政治哲学の補強材料となった。

信仰に明け暮れる生活

 「私は、実用的で、真剣で、熱烈に宗教的な家庭に生まれた」

 サッチャーが回想録の中で記したこの一文は、彼女が育った家庭環境を簡潔に要約している。

 父アルフは第1次大戦前、リンカンシャー州グランサム市で食料品店を始めた。その後、店舗を拡大し、地元の名士としての地位を確立する。

 職住一体の生活環境は、誰もが常に何かの仕事をしている、慌ただしさに満ちていた。サッチャーも物心がつく頃から、店の手伝いに追われる。

 こうした生活は、勤勉、倹約など、サッチャーが後年強調する価値観を体現したものといえる。しかし、彼女の政治信念の土台となる倫理的羅針盤を形作ったのは、信仰との出会いである。

 彼女は当時の生活を「メソジズムを中心に回っていた」と回想するが、これは誇張ではない。

 日曜日には家族でメソジスト教会の朝の礼拝に参列し、午前と午後の2回、日曜学校に通った。その日、教会で説教を行った関係者を家に招き、夕食を食べながら宗教について議論することも。まさに信仰に明け、信仰に暮れる生活であった。

善きサマリア人

 1943年、オックスフォード大学に進学すると生活も変化していく。政治活動への関心が高まるにつれ、信仰は生活の中心的地位から後退した。

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