偉大な発明に学ぶアイデアのつくり方

スキル・能力開発
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著者紹介

概要

本書が紹介するのは、「思考展開法」というアイデア発想法。案を考える時、グループでの議論も有効だが、画期的なアイデアを生む上で、何より重要なのは「個」の力だ。「何のため?」「何ができる?」「そのためには?」と、3つの質問を自問自答する思考展開法を使えば、誰もが個の力を高められる。そして「閃き」が生まれる。

要約

隠れたシーズとニーズのマッチング

 「ポスト・イット」というメモ用紙をご存知だと思う。貼って剝がしてまた貼れる、メモ用紙だ。

 1968年、3Mの研究者スペンサー・シルバーが接着剤の開発中に、「よくつくけれど、簡単に剝がれてしまう」という試作品ができてしまった。接着剤としては失敗作。だがシルバーは、「これは何か有効に使えるに違いない!」と直感した。

 その後、社内のあらゆる部門の人たちにこの発見を紹介し、使い道はないかと聞いて回った。しかし、その回答はなかなか得られなかった。

 そして、約5年後のある日曜日、同社のアート・フライは、教会の聖歌隊のメンバーとして讃美歌集のページをめくっていた。その時、挟んでいたしおりが滑り落ちた。その瞬間、閃いた。

 「簡単に剝がせるのりで、しおりを貼ることができれば、ひらりと落ちてしまうことはない!」

 これをきっかけに、フライは「貼って剝がしてまた貼ることができる、のりが付いたしおり」の開発に取りかかった。そして試作品が完成した時、さらに重大なことに気づく。

 「貼ったり剝がしたりしてコミュニケーションに使えるメモ・ノートができる」

 この時に、ポスト・イットの発想が確認され、本格的に商品開発が開始された ―― 。

 このポスト・イットは、「隠れていたシーズ(種:商品化に結びつく技術など)」が「隠れていたニーズ(必要性)」とマッチした典型例だ。

 隠れたシーズとニーズのマッチングをさせるというのは、まさしく閃きだ。こういった閃きができるのは特殊な能力を持つ人、と思っている人が多いのではないか。そうではない。普通の人でも持っている能力が多少高く、使い方がうまいと、斬新なアイデアを閃かせることができる。

 アイデアは、自分の持っている知識と経験を基に生まれる。しかし、多くの知識と経験を持っているからといってアイデアをたくさん生み出せるかというと、そうとは限らない。

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