物語戦略

マネジメント企業戦略・戦略論
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著者紹介

概要

1912年、豪華客船タイタニックが氷山に衝突し、沈んだ際、ルイ・ヴィトンのトランクは沈まず、それにつかまり助かった人がいた ―― 。ルイ・ヴィトンはじめ、市場で独自の地位を築いている企業には、強みを象徴する面白い「物語」がある。本書では、物語を戦略に活かすためのポイントを解説。企業の成功事例も盛り沢山だ。

要約

今、シンボリック・ストーリーが重要

 市場で独自の地位を築いている企業は、“物語”を持っている。

 例えば「タイタニックのルイ・ヴィトン物語」。

 1912年4月14日深夜、世界最高級の豪華客船タイタニックは、多くのセレブリティが招待された処女航海で氷山に衝突し、海に沈んだ。その際、乗客の荷物の中にあったルイ・ヴィトンのトランクは沈まず、それにつかまって助かった乗客がいた、というのがその物語である。

 この物語の真偽はわからない。でも、人を引き付ける力がある。ちょっと人に話してみたくなる。

 この物語はルイ・ヴィトンという企業の強みを雄弁に語っている。例えば、豪華客船タイタニックに積み込まれていたことから、ルイ・ヴィトンが当時からセレブリティに支持されていたブランドであったことがわかる。また「沈まなかった」という話は、高い品質と技術を象徴している。

 顧客や品質など、まさにルイ・ヴィトンの強み、他社との違いが、この物語から伝わってくる。

 これが物語の力であり、この「企業の強みを象徴する物語」が「シンボリック・ストーリー」だ。このような物語をもっと戦略的に使うことが、これからの経営には必要である。

 なぜか。今、シンボリック・ストーリーを使った戦い方が重要になっている背景には、競争環境の変化がある。それは、次の2つである。

①個人のメディア化

 この数年でスマートフォンが急速に普及したことにより、個人のメディア化は劇的に加速した。

 スマートフォンを持っていれば、あらゆる情報を瞬時に入手し、瞬時に発信することができる。「生活時間のすべてがメディア」であり、「生活体験のすべてがコンテンツ」になり得るのだ。

 このような個人のメディア化が進んだ環境下では、生活の中で知り得た面白い情報であれば、おいしいラーメンの話題も、企業に関する物語も、同じように拡散する理由になる。

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