なぜ、わかっていても実行できないのか

Original Title :The Knowing-Doing Gap:How Smart Companies Turn Knowledge into Action

組織・人事スキル・能力開発
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著者紹介

概要

社員は1人1人優秀で、何をすべきか理解している。しかし、組織でまとまると行動に移せない ―― 。あらゆる組織に見られる「知識と行動のギャップ」について、組織行動論の世界的権威が考察。ロッキードはじめ様々な企業事例を通して、ギャップが生じる5つの原因を探り、知識を行動に変えるマネジメント法を示す。

要約

知識を実行できない5つの原因

 巷にはビジネスに関する本や記事があふれ、研修やセミナーも盛んに行われている。そこで得られる知識は理にかなったことばかりだが、マネジャーの行動にさっぱり現れてこない。なぜだろう?

 やり方をわかっているだけでは不十分なのだ。才気だけでは、知識を実行できない。私たちは、これを「知識と行動のギャップ」と呼ぶ。

 企業はなぜ、知識を行動に変えられないのか? その理由を見つけるため、長期的な調査を行った。そして、知識と行動のギャップが生まれる5つの原因が明らかになった。

①問題を話し合っただけで仕事をした気になる

 問題点を話し合っただけなのに、仕事をこなした気になることがある。これが、知識を実践するための大きな壁になっている。

 何をすべきか議論する、行動計画を練る。だが、それだけでは足りない。行動を起こさねばならない。にもかかわらず、話し合うだけで、実際に行動したと錯覚するマネジャーが何と多いことか!

 例をあげよう。

 あるメーカーが製品開発のスピードアップを図ろうとして2日間の会議を行い、その成果を「実行可能な10のステップ」にまとめた。

 だが、1年以上たっても何も変わらなかった。組織も、人材の配置も、予算や資源の配分も、何一つ変わっていない。なぜか?

 関係者にインタビューして明らかになったことがある。彼らは問題を話し合ううちに、問題は解決したと錯覚した。話し合っただけで仕事をしたような気になったのだ。実行されたことを確認するメカニズムもなかった。当面の業績はよいので、わざわざ事を荒立てることもなかった ―― 。

 知識をきちんと実践している組織には、行動しなければならない、という緊迫感がある。問題や障害があっても、どうすれば目標が達成できるかという問題に設定し直し、知恵を絞る。

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