2015年12月号掲載

心を変えれば健康になれる! アドラー心理学で病気も良くなる

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著者紹介

概要

心と身体、人間関係はつながっており、全てが病気と健康に関係しているので、人間を丸ごと診る姿勢が大切だ。この考えの下、アトピーや糖尿病などの治療に取り組む医師が発見したこと。それは、「自分の心を変えることで人間関係が改善され、より良い人生を築くことができる」というアドラー心理学の考え方が、健康や病気を考える上で役立つということだった!

要約

アドラー的な医者の健康則

 「あんたの生き方や治療の考え方は、アドラー心理学そのものやね」 ―― 。友人の医師に、こう言われたことがある。

 アドラー心理学は、フロイトやユングと並んで三大心理学と呼ばれている。アドラーは、人間関係を変えることで人生の悩みを全て解決できるという、ユニークな心理学を提唱している。

 自分の心を変えることで人間関係が改善され、より良い人生を築くことができるというアドラーの考え方は、欧米では広く知られている。

 彼の本を読んで、確かに自分の生き方に似ているし、治療法の考え方にも共通点が多いと驚いた。

 例えばアドラーは、「人の心と人間関係とはつながっている」と考える。このことは私の治療経験からも頷けることで、治療の時には常に患者さんの人間関係が病気に影響を与えている可能性を前提にしていた。

 心と身体と人間関係はつながっている。この3つのバランスが崩れると病気になる。これは事実だ。これまでの治療実践から得た健康と病気の経験則を、アドラーの考え方を借りて整理しよう。

病気と心のストレスの深い関係

 心と身体と人間関係が切り離せないということは、様々な病気を通して見られる。とりわけ、アトピー性皮膚炎の治療を例にするとよくわかる。

 なぜアトピーになってしまうのか。そこには心の問題がある。心にストレスがあると、かゆみに敏感になってしまうのだ。

 しかし、進級してクラスが替わった、担任も替わった、いじめがなくなった…。こうしたことが起こり、ストレスが軽減するとかゆみも軽くなる。

 身体は心とつながり、心は人間関係とつながっている。病気と健康を考える時、この事実を忘れてはいけない。

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