競争優位の終焉

Original Title :The end of competitive advantage:how to keep your strategy moving as fast as your business

マネジメント企業戦略・戦略論
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著者紹介

概要

本書のオビに曰く、「ポーターの理論だけでは、生き残れない」。今日の変化の激しい競争環境においては、マイケル・ポーターが説いた「5つの競争要因」等の理論に従い、「持続する競争優位」の確立にこだわるのは危険だ、と著者はいう。代わって提示するのが、「一時的な競争優位」に基づく戦略である。それは、束の間の好機を迅速につかみ、確実に利用する方法だ!

要約

競争優位の終焉

 あなたが取締役会や幹部会議に参加したとする。そこで耳にする多くの戦略的思考は、どこか別の時代に、その時代のために構想された概念やフレームワークに基づいている可能性が高い。

 その手の有力理論、例えばファイブフォース(5つの競争要因)分析、コア・コンピタンス(得意分野)は、どれも極めて重要なものだ。多くの戦略が、今もそうした理論に則っている。

 だが、現在用いられている戦略のフレームワークやツールはほぼすべて、ある1つの考えに支配されている。それは、戦略の目的は「持続する競争優位の確立」だというものである。

 この考え方は戦略の最も基本的なコンセプトだ。ところが、多くの企業にとって、この考えはもはやふさわしいものではなくなってきている。

 本書で私は、「持続する競争優位」という概念に基づく戦略論を放棄する必要があると訴える。

 代わって、「一時的な競争優位」に基づく戦略について展望する。不安定で不確実な環境で勝つには、経営陣は束の間の好機を迅速につかみ、かつ確実に利用する方法を学ばねばならない。

その戦略はもう古い

 私が戦略研究の分野でキャリアを歩み始めた頃、金科玉条のごとき、2つの基本的想定があった。

 1つは、「業界が最も重要な枠組みだ」ということ。業界はそこそこ安定しているとされていたので、業界の動向を見極め、戦略を構築する分析能力を備えれば、それなりの報酬を得られた。

 もう1つは、「いったん確立された優位性は持続する」ということ。だが、多くの企業にとり、もはや世界とはそういう場所ではない。優位性が瞬く間に模倣され、技術革新が起き、顧客が他の選択肢を探す、という状況に直面している。

どこで戦うか:業界ではなくアリーナで

 従って、今日の戦略は新たな想定に基づく必要がある。

 私たちは何より、業界内の競争が最大の脅威だという想定を変えなければならない。

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