2014年5月号掲載

会社と上司のせいで燃え尽きない10の方法 「バリバリな人」ほど失いやすい生き方のバランス

Original Title :BURN OUT

会社と上司のせいで燃え尽きない10の方法 「バリバリな人」ほど失いやすい生き方のバランス ネット書店で購入
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

※『TOPPOINT』にお申し込みいただき「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。

※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。

著者紹介

概要

「燃え尽き症候群(バーンアウト)」という言葉をご存知だろうか。実現不可能な期待を自分に課し、頑張りすぎて疲れ果てる、というものだが、この概念の提唱者が、著者のフロイデンバーガー博士だ。いつも疲れている、猛烈に働いているのに成果が上がらない、イライラがひどい。本書では、こんな諸症状を吹き飛ばし、人生を楽しむためのノウハウを伝える。

要約

なぜ燃え尽きてしまうのか

 よく働き、よく遊び、自分を磨く。それは、快適な物質生活、社会的な地位、特権、生活の安定という「見返り」があるからだ。国民も国家も、共にこの夢を追い求めてきた。自らの力で成長し、富と物質に恵まれた誇り高い国となった。

 しかし今、うつろな心が人々をむしばみ、仕事、実績、努力に追いたてられながら生きている。

 多くの人々が私を訪ねてきて、人生の意味がわからなくなり、希望がなくなった、と訴える。

 皆、どんな事態に出会っても自分の力で道を切り開いてきた人たちだ。だが、今ではどんなに努力しても、残るものは欲求不満であり、かつて心身に充満していたあの活力は燃え尽きている。

過激な時代の流れに押しつぶされる自分自身

 第2次大戦後は猛スピードで突っ走った時代だ。この間に私たちが見てきた変化は、それ以前の長い歴史の中で経験した変化より、はるかに大きい。

 わずか四半世紀の間に、1000年もの歳月が経過したのではないかと思うほどの変わりようだ。

 例えば、かつての母親は結婚初夜までは処女を守るようにしつけられ、夜間の外出は禁じられた。だが今、母親が娘を大学に訪ねると、娘はボーイフレンドと同棲しているというありさまだ。

 こうして母親の心の中に葛藤が生まれる。また娘の心も揺れ動く。「私は自分の好きなように生きるわよ」と反抗しても、母親に仕込まれた生き方を捨て去ってしまうことはできない。

 人間の一生は、この驚くべき変化に順応して生きてゆく方法を学ぶには短すぎる。

教訓と現実のギャップが生むもの

 現在の世界が、どんなに享楽主義に陥っているとしても、つい先頃まで人々はかなり謹厳だった。私たちの両親は、子どもを訓育するのに、旧約聖書の金言格言を引用し、勤勉努力を熱心に勧めた。

この本の要約を読んだ方は、
他にこんな本にも興味を持たれています。

いい茶坊主 悪い茶坊主 強い組織とは何か

立石 優 祥伝社(祥伝社新書)

会社人生は「評判」で決まる

相原孝夫 日本経済新聞出版社(日経プレミアシリーズ)

成功者の絶対法則 セレンディピティ “偶然のひらめき”は、失敗のあとにやってくる

宮永博史 祥伝社

「ゆでガエル現象」への警鐘

中桐有道 工業調査会