2012年11月号掲載

バフェットの株式ポートフォリオを読み解く

Original Title :The Warren Buffett Stock Portfolio

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著者紹介

概要

世界一の投資家といわれるウォーレン・バフェット。彼は、「いつ」「どこに」「どうして」投資するのか。本書は、その“手の内”を明らかにする。バフェットのこれまでの投資戦略を概観するとともに、アメリカン・エキスプレスはじめ、バフェットが実際に保有する「永続的な競争優位性」を持つ企業17銘柄を徹底分析。投資において学ぶべき教訓を導き出す。

要約

バフェットの投資戦略の歴史

 ウォーレン・バフェットの投資手法は、さほど難しいものではない。しかしそれは、99%の投資家が従っている投資理論や投資戦略とは相容れない場合が多い。

 では、どこが一般的な手法とは違うのか?

 バフェットは、他の投資家が先を争って株式を売り払っている時に「特定の」銘柄を買い込む。ここで重要なのは「特定の」という部分だ。バフェットは選りすぐりの銘柄、すなわち「永続的な競争優位性」を持つ企業を選んでいるのである。

 彼は、長期にわたり優れた経済力を保持している企業に投資する。こうした優良企業は、20~40年という長いスパンで投資を行えば、多額の利益をもたらしてくれることがわかっているからだ。

 バフェットの成功の秘訣は、まず初めに、他の投資家が現金を持っていない時に現金を持つことにある。そして株式市場が下落し、優良企業の株価が割安になった時に買いに出るのである。

 その後、市場が持ち直して株価が上昇すると、ごく優良な企業の株式は持ち続けるが、平均的な企業の株式は徐々に売り払い、現金を蓄え始める。

 やがて市場が高騰を始めると、配当および株式売却による余剰収入は現金勘定にため込み、永続的な競争優位性を持つ企業の株式だけを残す。こうした企業はいずれ、長期にわたり巨万の富を生み出し続けることになる。

 バフェットはこのサイクルを何度も繰り返し、世界第3位の個人資産を築き上げたのだ。

お気に入りは老舗企業

 企業の収益を予想できれば、その企業に永続的な競争優位性があるかどうかを即座に把握することが可能になる。

 この収益が予想できるかどうかを判断する際、彼はまず、製品やサービスがどのくらい前から存在しているかを確認する。同じブランド名の製品やサービスを50年以上提供している企業は、永続的な競争優位性を持っていると判断していい。

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