2010年9月号掲載

リ・ポジショニング戦略

Original Title :REPOSITIONING

リ・ポジショニング戦略 ネット書店で購入
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

※『TOPPOINT』にお申し込みいただき「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。

※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。

著者紹介

概要

グローバル化が進み、今や企業は世界中のライバルを相手に戦わねばならなくなった。「リ・ポジショニング」は、そうした激しい競争が行われる中で有効なマーケティング戦略である。消費者が自社やライバルに対して抱くイメージを変化させることで、自社の独自性を際立たせる ―― この戦略について、コダック、ナイキ等、様々な企業の事例を挙げて解説する。

要約

「リ・ポジショニング」で生き残れ!

 企業は売上を拡大しようとしてしばしば、自社の独自性を無視して万人受けを狙う。すると、自社を他と差別化している特徴は薄れてしまう。

 例えば、かつて、お買い得なファミリーカー・メーカーとして市場を支配していたシボレーは、自社のイメージに「高級」「スポーティー」「荷物を運べる」といった特質を付け加えようとした。

 その結果、他の車との“相違性”が消え、業績も悪化した ―― 。

 ライバルとの競争が激しい今日、身につけるべきは「リ・ポジショニング」の技だ。

 リ・ポジショニングとは、あなたが自分自身やライバルに対して抱いている認識を少しずつ改めていくことである。

 それに基づく戦略で自社の独自性を際立たせて、競合他社と戦うことが大切である。

ライバル蹴落とし術としてのリ・ポジショニング

 リ・ポジショニング本来のコンセプトは、競合他社をけなし、自社の良い点を売り込むことだ。

 例えばコダックは、自社のインクジェット・プリンターと、他のメーカーの各製品を対比させて、自社製品の良さを引き立たせている。

 また、マクドナルドは、スターバックスを“気取り屋(スノッビー)のコーヒー店”とけなしている。

 競合他社を攻撃する時の注意点は、反撃される隙を作らない、ということである。

この本の要約を読んだ方は、
他にこんな本にも興味を持たれています。

トレードオフ 上質をとるか、手軽をとるか

ケビン・メイニー プレジデント社

本当のブランド理念について語ろう 「志の高さ」を成長に変えた世界のトップ企業50

ジム・ステンゲル 阪急コミュニケーションズ