2010年4月号掲載

百年企業、生き残るヒント

百年企業、生き残るヒント ネット書店で購入
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

※『TOPPOINT』にお申し込みいただき「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。

※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。

著者紹介

概要

推定によれば、日本には創業100年以上の企業が約5万社あるという。本書は、このような“長寿企業”になるための秘訣を明かすものだ。「伝統の継承と革新」。この2つを柱とする日本の長寿企業のあり方を述べるとともに、終章では、製造業、卸売業、建設業など、様々な業種の長寿企業の取り組みを紹介。「元気で長生きする」ための具体的なヒントを提供する。

要約

百年企業、長寿の秘訣

 世界最古の企業が、わが国にある。

 大阪にある建設会社「金剛組」だ。創業は西暦578年、今から1430年以上も前である。

 調査によれば、日本にはこのように創業1000年以上の企業が19社、500年以上が124社、200年以上が3113社もあるという。また、100年以上の企業は約5万社と推定される。

 恐らく日本は、長寿企業の歴史の古さ、企業数で世界一だと思われる。

長寿企業が多い理由

 では、なぜ日本に多くの長寿企業があるのか。その理由として、次の2点が挙げられる。

①伝統的な「家」制度の存在

 第1の理由は、伝統的な「家」制度の存在だ。

 日本の企業の多くは「家業」から始まり、発展した。家業で重要なのは、家の存続。通常、長男が嫁をもらい家を継ぐ。だが、女子しかいない場合、その女子が嫁げば、家を継ぐ者がいなくなる。

 家を継ぐ者がいないと存続できない。そこで考え出されたのが「養子制度」だ。養子には、従業員や同業者、親戚の中から優秀な人材が選ばれた。

②伝統の継承と革新

 第2の理由は、「伝統の継承と革新」に取り組んできたことである。

 長寿企業は伝統を継承するだけではなく、その一方で、経営革新にも積極的に取り組んでいる。

この本の要約を読んだ方は、
他にこんな本にも興味を持たれています。

ビジョナリー・カンパニー 弾み車の法則

ジム・コリンズ 日経BP

成しとげる力

永守重信 サンマーク出版

ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則

ジェームズ・C・コリンズ 日経BP社

売上最小化、利益最大化の法則 利益率29%経営の秘密

木下勝寿 ダイヤモンド社