2008年9月号掲載

最高の成果を生み出す6つのステップ 仕事で“強み”を発揮する法

Original Title :GO PUT YOUR STRENGTHS TO WORK

最高の成果を生み出す6つのステップ 仕事で“強み”を発揮する法 ネット書店で購入
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

※『TOPPOINT』にお申し込みいただき「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。

※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。

著者紹介

概要

人は最も得意な分野でこそ、最高の成果をあげることができる ―― 。17年間、世界トップレベルの職場やリーダーなどを調査してきたコンサルタントが、仕事で自分の“強み”を発揮する秘訣を紹介する。「神話を打ち砕け」「強みを解き放て」など、6つのステップからなるこのノウハウを身につければ、生涯にわたって最高の成果を生み出し続けられるという。

要約

広がる「強みを活かす」運動

 「有能な経営者は強みを基礎とする ―― 己の強み、上司の強み、同僚の強み、部下の強み、そして状況の強みを」

 ピーター・ドラッカーは名著『経営者の条件』でこう書いたが、実際、インテル、アクセンチュアなど、世界で最も成功を収めた企業の多くが、「強みに基づく組織を目指す」と明言している。

 現在、トヨタ・アメリカでは、管理職になった者全員に、部下の強みを見出す方法を学ぶ管理職研修への参加を義務付けている。ヤフーは、マネジャーに昇格した者全員に対し、才能を測定して、最も強い資質を突き止める調査を実施している。

 さらには、裁判所においても、「強みを活かす」運動が広がっている。

 もし、あなたの子供がミシガン州インガム郡で法を破ったとすると、その子は裁判所に立つ前に、更正のための能力査定を受けるよう指示される。

 その内容は強みに基づく質問で、例えば「今までに自分を良い方向へ変えたことがありますか?その時、どうやって自分を変えましたか?」といったものだ。

 このように今日、強みを活かす運動はあらゆる分野に浸透している。

なぜ強みが注目されるのか?

 では、なぜこれほど多くの人々が、様々な分野において強みに着目しているのか?

 強みを活かす運動の中核をなす概念は、「長所とは短所の逆ではなく、よって短所を研究しても長所について学べることはほとんどない」という大胆な考え方だ。

 かつてはビジネスも学問も、これとは反対の立場をとっていた。すなわち、短所を深く理解すれば、同じくらい深く長所についても知ることができる、としていた。

この本の要約を読んだ方は、
他にこんな本にも興味を持たれています。

直観を磨く 深く考える七つの技法

田坂広志 講談社(講談社現代新書)

LIMITLESS 超加速学習 人生を変える「学び方」の授業

ジム・クウィック 東洋経済新報社

The Intelligence Trap なぜ、賢い人ほど愚かな決断を下すのか

デビッド・ロブソン 日経BP・日本経済新聞出版本部

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

ダニエル・ピンク 三笠書房