2006年4月号掲載

「マンネリ思考」を変えれば仕事はうまくいく! 「思考習慣病」から抜け出す7つの処方箋

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著者紹介

概要

ビジネスパーソンは毎日が意思決定の連続である。だが、もしあなたの思考習慣が時代遅れになっているとしたら ―― 。本書では、そうした古い思考習慣がもたらす様々な弊害を「思考習慣病」と命名。前例依存症、情報肥満症など、典型的な7つの症状を紹介するとともに、各症状から抜け出すための処方箋を、“ブレークスルー思考”の考え方に基づき解説する。

要約

「思考習慣病」の症状と処方箋

 人間の考え方は、日頃の思考習慣に支配されている。大人へと成長していく過程で身についた考え方や職場で叩き込まれた経験などが、いつの間にか習慣になり、何か選択を迫られると、無意識のうちにその考え方を当てはめてしまうのだ。

 時代が変化しているのに、古い思考習慣で対処していると、すぐに行き詰まる。時代の変化に応じて考え方をリセットしないと、様々な弊害をもたらす「思考習慣病」に陥ることになる。

 この思考習慣病の典型的な7つの症状と、各症状から抜け出すための処方箋は、次の通りである。

①前例依存症

 人のやり方を見て同じ方法を選択することを「ミー・トゥー・アプローチ」という。これが習慣化している人は、「前例があるから」「皆がやるから」という思考習慣、すなわち、「前例依存症」にハマり込んでしまう。

【処方箋】〜「場の設定」から始めよう!

 成功事例や良いものを見るのは無駄ではない。だが、優れた前例は、あなたを時代遅れの過去に引きずり込む魔力を持っている。

 よって、前例を見る前に、新たな目的と「あるべき姿」を、まず考えなければならない。

 前例依存症の処方箋には「ユニーク“差”の原則」を使う。これは「万物には、特有な違いがある」ことをベースに物事を考える思考習慣である。

 その具体的な方法は、「場の設定」の習慣を身につけることである。場の設定とは、物事を考える時に「誰の視点で考えるか」「どこの問題か」「いつの問題か」をはっきりさせることだ。

②思考欠乏症

 マニュアルに依存する習慣ができてしまうと、「思考欠乏症」に陥る。

 もちろん、マニュアルは、誰もが一定の業務レベルに到達できるように手助けをしたり、作業を効率化したりするなど、価値あるものである。しかし、「依存体質」が進行すると、思考がどんどん欠乏し、ついには思考力を剥ぎ取ってしまう。

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