2005年3月号掲載

アメリカ 最強のエリート教育

組織・人事
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著者紹介

概要

アメリカでは、リーダー不在の日本とは違い、ごくひと握りの少数エリート層によって社会が動かされている――。では、そんなエリートたちはどのようにして育成されるのか? 本書は、日米の教育事情の違い、アメリカのエリート教育、才能教育を紹介しながら、アメリカの強さの一因が徹底したエリート教育にあることを明らかにする。

要約

世界を動かす米国のエリート

 日本でエリートといえば、東京大学や京都大学などを出た高級官僚、超一流企業で日本の経済を担うビジネス・エグゼクティブ、あるいは一流の学者や文化人をイメージする人が多い。

 一方、米国のエリートは、日本のそれと少し異なっている。平等性の高い日本と違って、階層社会の残る米国には名門の富裕層がある。この中の一部が、日本にはない「生まれながらのエリート層」を形成している。例えば、ブッシュ大統領親子(41代、43代)は、そうした名門一族の代表だ。

 彼らは一般人が入りにくい特定のネットワークを持ち、それを駆使して米国社会を動かしている。相続税の税率が低い米国では、名門の一族は何代にもわたって財産を残せるので、投資活動や社会奉仕などで世の中を支えている人も多い。

 そして、一般大衆もまた出世を強く夢見ている。何になるのを夢見るかといえば、政治家、実業家、弁護士、医者、学者などが一般的である。

 努力すれば実現できるチャンスがあり、現に一般大衆でも、これらの社会のリーダーになった人はたくさんいる。彼らは先述の「生まれながらのエリート層」とは違う、「大衆から這い上がった第2のエリート層」を形成している。

 日本のエリートには、画一的で、偏差値が高い人が多いのに対し、米国のエリートは、勉強をあまりしなくとも断然よくでき、先生が困るほどの天才肌の人が多い。また、確固たる倫理観や宗教観を持ち、何よりも品格がある。社会奉仕の精神も旺盛で、ノーブレス・オブリージュ(高い地位や身分に伴う義務を果たす)の精神が身についている。

 一方で、逆境に強く、信念を曲げない強さがあり、一般大衆に迎合せず強いリーダーシップを発揮する —— これが米国のエリート像である。

 

日米の教育事情の違い

 なぜ、米国ではそうしたエリートが生まれ、日本は指導者不足に悩むのか? それを理解するには、日米の教育事情の違いに注目する必要がある。

 まず、戦後の日本の教育は、知識詰め込み型の画一的な“金太郎飴教育”であった。これは、不良品(落ちこぼれ)のないように、人間を教育的に品質管理しようという手法に他ならない。

 それに対し、米国には読み書きが不十分な労働者や、外国のことをよく知らない人がいる。と同時に、多くの天才も輩出し、約700名のノーベル賞受賞者の3分の1以上を米国人が占めている。

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