2000年11月号掲載

人、一日に百戦す

文化・思想・歴史
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著者紹介

概要

中国には、『孫子』をはじめ、数多くの兵法書がある。そうした中から名言を選び、兵法のエッセンスを紹介したもの。「戦いを闘う者は勝兵なし」「将とは、智、信、仁、勇、厳なり」「王者の兵は、勝ちて驕らず、敗れて怨まず」…。国や民族の存亡をかけた戦争に勝つための知恵が込められたこれらの言葉は、厳しい現代を生きていく上での知恵としても活用できる。

要約

兵法書の名言を現代に生かす

 戦争というものは、負ければ国が滅んでしまう。その国や民族にとっての瀬戸際であり、何としても乗り切らねばならない ―― その意味で、兵法書には、その民族の最も優れた知恵が集約されているといえる。

 それらの知恵は戦争に限らず、ビジネスや人生を生き抜くための知恵としても有用である。

 中国でも多くの兵法書が書かれており、また、兵法書以外の古典にも、兵法に言及しているものがある。そうした中に書かれている兵法の知恵には、例えば、次のようなものがある。

政治的な勝利を目指せ

 「百戦百勝は善の善なるものに非ず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり」(『孫子』)

 これは戦わないで勝つ、つまり、軍事的な勝利よりも政治的な勝利を目指せということである。

 交渉によって相手の意図を封じ込めたり、謀略によって敵を内部崩壊に導けば、軍事行動よりも少ない費用と労力で目的が達成できる。

 諸葛孔明のライバルであった司馬仲達は、孔明の遠征軍を迎え撃った時、補給困難という相手側の弱点を読み取った上で、徹底して戦いを避けた。

 その結果、仲達は戦わずして相手を撤退させ、首尾よくその目的を遂げたのである。

勝算のない戦いを避けよ

 「戦いを闘う者は勝兵なし」(『尉繚子』)

 勝算もなく、むやみに戦う軍は必ず敗れる。では、勝算がない場合はどうすればよいのか?

 1つは、政治戦略や謀略などを駆使して相手を崩し、「自らの手で勝機を作り出す」という手。

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