2022.6.10

戦争が生んだ「戦争論」「戦略論」「戦術論」

戦争が生んだ「戦争論」「戦略論」「戦術論」
「戦争とは、相手に自らの意思を強要するための、実力の行使である」
19世紀のプロイセン将軍、クラウゼヴィッツが著した『戦争論』にある言葉です。ロシアのウクライナ侵攻が長期化する現在、この言葉の持つ説得力は増しています。
今回の特集では、上記の『戦争論』、そして中国古代の兵法書『孫子』を中心に、戦争論・戦略論・戦術論に関する良書5冊を選びました。
「戦略」や「戦術」という概念は、今日、ビジネスでもよく用いられます。「敵(競争相手)にいかに勝利するか、大局的、長期的に考え、実現のための具体的な方策を考える」という基本は、ビジネスでも変わらないでしょう。
そうした観点からこれらの書籍を読み直すと、新たな発見があるかもしれません。

2021年2月号掲載

縮訳版 戦争論

「戦争は他の手段をもってする政治の継続」だ ―― 。こう喝破したクラウゼヴィッツの『戦争論』は、『孫子』と並び称される戦略論の名著である。ただ、その難解さゆえ、通読するのは骨が折れ、読まれざる名著の代表でもある。本書は、そんな難攻不落の書の“縮訳版”。重要な部分を抜き出し、わかりやすい日本語で紹介する。

著 者:カール・フォン・クラウゼヴィッツ 出版社:日経BP・日本経済新聞出版本部 発行日:2020年11月

2017年11月号掲載

米陸軍戦略大学校テキスト 孫子とクラウゼヴィッツ

中国春秋時代に孫武が著した『孫子』と、プロイセンの将軍カール・フォン・クラウゼヴィッツが著した『戦争論』。東洋と西洋を代表する軍事戦略の二大名著を、それぞれの言葉を引きつつ比較し、共通点や相違点を明らかにした。時代的、地理的、文化的な違いはあるが、共通する見方も少なくない。戦略の本質が学べる1冊だ。

著 者:マイケル・I・ハンデル 出版社:日本経済新聞出版社(日経ビジネス人文庫) 発行日:2017年9月

2018年9月号掲載

グリフィス版 孫子 戦争の技術

米国海兵隊に所属し、退役後に軍事研究家となった著者による『孫子』の論考である。1963年に発刊され、西側諸国では歴史的名著として評価されている。戦争における最善の策は、「戦わずして勝つ」こと。そんな普遍の原理を説き、毛沢東はじめ多くの武人に影響を与えた「戦争論の古典」を、元軍人ならではの視点から読み解く。

著 者:サミュエル・B・グリフィス 出版社:日経BP社(日経BPクラシックス) 発行日:2014年9月

2014年4月号掲載

最高の戦略教科書 孫子

今から2500年ほど前に書かれたにもかかわらず、今なお大きな影響力を誇る兵法書『孫子』。マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ、あるいはW杯優勝ブラジル代表監督スコラーリなど、愛読する名経営者、勝負師は多い。本書では、卓越した戦略の数々を徹底解説。自分の知恵として吸収し、ビジネスや生き方に応用できるよう、例え話等を交え、わかりやすく説く。

著 者:守屋 淳 出版社:日本経済新聞出版社 発行日:2014年1月

2019年5月号掲載

OODA LOOP 次世代の最強組織に進化する意思決定スキル

「OODA LOOP」は、軍事戦略家のジョン・ボイドが考案した軍事戦略だ。「観察→情勢判断→意思決定→行動」。この4つをループさせることで、環境の変化に応じた判断を下し、組織の目的を遂げる。トヨタ生産システムの思想ともつながる意思決定のスキルを、ボイドの愛弟子が、第2次世界大戦時の“電撃戦”などを例に解説する。

著 者:チェット・リチャーズ 出版社:東洋経済新報社 発行日:2019年3月

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