2025.11.10

“多様な人材”を生かすヒント

“多様な人材”を生かすヒント
厚生労働省は、11月を「人材開発促進月間」と定めています。
年齢や性別、障害の有無にかかわらず、誰もが自分らしく働ける環境づくりは、組織の力を引き出す大切なカギです。
今回は、そんな“多様な人材”の活躍を支えるヒントが詰まった6冊を厳選しました。
障害者、女性、高齢者 ―― 。それぞれが異なる背景と強みを持ち、組織に新たな価値をもたらす人たちを、組織はいかに「戦力」として活かすことができるのか。
ご紹介する書籍が、その参考となれば幸いです。

2011年7月号掲載

利他のすすめ チョーク工場で学んだ幸せに生きる18の知恵

人間が生きる上で、最も大切なのは「人の役に立つ」こと ―― 。ひょんなきっかけで知的障害者を雇い、今や社員の7割が知的障害者。そして、チョーク製造で国内シェアNo.1。そんな企業の会長が、知的障害者と働く中で学んだ、幸せに生きるための根本原理、「利他の心」を説く。「自分が、自分が」となりがちな現代人に、貴重な気づきを与えてくれる1冊である。

著 者:大山泰弘 出版社:WAVE出版 発行日:2011年4月
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2016年5月号掲載

バリアバリュー 障害を価値に変える

「バリアバリュー」とは、弱点や短所などを含む広い意味での障害を、価値に変えること。障害は、必ずしも克服すべきものではない。見方を変えれば、「強み」にもなる。骨形成不全症のため、今までに骨折を20回、手術すること十数回。車いすに乗るベンチャー起業家が、自身の半生と、バリアをバリューに変える思考法を語る。

著 者:垣内俊哉 出版社:新潮社 発行日:2016年3月
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2019年10月号掲載

フルキャリマネジメント 子育てしながら働く部下を持つマネジャーの心得

「フルキャリ」とは、妊娠・出産後に職場に戻り、育児にも仕事にも前向きに取り組む女性のこと。その名付け親である著者が、フルキャリの特徴を述べ、彼女らの力を組織のパフォーマンス向上につなげるヒントを示す。労働力不足が叫ばれる今日、女性の活躍に期待する管理職や人事担当者に、実践的な知恵を与えてくれる1冊だ。

著 者:武田佳奈 出版社:東洋経済新報社 発行日:2019年8月
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2012年11月号掲載

女子社員マネジメントの教科書 スタッフ・部下のやる気と自立を促す45の処方箋

今いる女性社員を戦力化したい。でも女性の部下の扱いは難しい…。そんな悩める管理職のための、いわば処方箋。かつてマイクロソフトの日本法人で、女性営業部長として活躍した著者が、自身の体験も交え、女性の部下を活かす上で必要な心構えと具体策を指南する。女性に限らず、若手やベテラン社員など、価値観の全く違う人たちのマネジメントにも役立つ。

著 者:田島弓子 出版社:ダイヤモンド社 発行日:2012年8月
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2023年8月号掲載

定年前と定年後の働き方 サードエイジを生きる思考

定年前と定年後をいかに働くか? 50代以降のシニアが直面する問いについて、人材育成・キャリア形成の研究者が考察。高齢期を「人生で最も充実した幸福な時期」とするための働き方・思考法を、理論と実例の両面から説いた。人生100年時代、本書が示す答えはシニアへの見方を変え、彼らを組織の力とするためのヒントにもなる。

著 者:石山恒貴 出版社:光文社(光文社新書) 発行日:2023年5月
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2025年7月号掲載

定年がなくなる時代のシニア雇用の設計図

2025年4月、65歳までの雇用確保が義務化されるなど、シニアが働くための環境整備が進んでいる。そうした中、歳を重ねても会社に求められる人材になるには、何に留意したらよいか。「働き続けてほしい」人材を増やすために企業がすべきこととは? 労使双方の視点から、ミドル・シニアの活躍を実現するためのヒントを示す。

著 者:宮島忠文、小島明子 出版社:日経BP・日本経済新聞出版 発行日:2025年4月
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