2020.10.10

大統領選間近! 超大国アメリカが抱える問題とその行く末

大統領選間近! 超大国アメリカが抱える問題とその行く末
いよいよ1カ月後に迫ったアメリカ大統領選挙。
再選を狙う現職のトランプ大統領と、政権奪還を目指す民主党のバイデン氏の対決に、世界中から注目が集まっています。
2人の候補者は、米中貿易戦争や人種問題、医療保険制度、移民政策などを争点とし、それぞれ異なる政策を主張しています。
日本の選挙ではあまり争点となることのないこれらの問題。それが論じられる背景には、何があるのでしょうか?
今回は、超大国アメリカが抱える特有の問題を知るための7冊をピックアップしました。
知っているようで知らないこの国の実像に触れることで、大統領選に対する見方が変わるかもしれません。

大分断

アメリカといえば、イノベーションの国。そんなイメージが強いが、最近は様相が違う。リスクを嫌い、現状維持を求め、イノベーションに興味のない人が増えているのだ。経済学者である著者は、彼らを「現状満足階級」と命名。その台頭が、所得や教育、社会階層など、様々な面で“分断”を拡大させている、と警鐘を鳴らす。

著 者:タイラー・コーエン 出版社:NTT出版 発行日:2019年7月

超一極集中社会アメリカの暴走

シリコンバレーとウォール街。アメリカの技術革新と金融のメッカに、今、富と権力が集中し、産業構造が激変しつつある。一方、その変化に取り残されて、失業し、困窮する人は多い。まさに「超一極集中」というしかない、米国社会の凄まじい現状、深刻な格差拡大がもたらされた原因を、在米36年のアナリストが伝える。

著 者:小林由美 出版社:新潮社 発行日:2017年3月

リバタリアニズム

「リバタリアニズム」(自由至上主義)とは、公権力を極力排除し、自由の極大化を目指す立場のこと。社会保障費の増額に反対など、経済政策面は「保守」だが、イラク戦争反対、同性婚に賛成など「リベラル」な面も持ち、従来の左右対立の枠に収まらない。近年、米国社会に広がるこの思想の実態を、現地取材を基に詳説する。

著 者:渡辺 靖 出版社:中央公論新社(中公新書) 発行日:2019年1月

ポピュリズムとは何か

トランプ米大統領の自国第一主義、ジョンソン英首相が進めるEU離脱…。近年、世界ではポピュリズム政党・政治家の台頭が著しい。“人気取り政治”といわれ、民主主義に害を及ぼすと見られがちな「ポピュリズム」。本書は、この政治運動・思想を理論的に位置づけた上で、成立の背景、欧州での広がりを分析、その姿を明らかにする。

著 者:水島治郎 出版社:中央公論新社(中公新書) 発行日:2016年12月

トランプ現象とアメリカ保守思想

2016年、次期米大統領にドナルド・トランプ氏が選ばれた。「アメリカ・ファースト!」「イスラム教徒の締め出しを行うべきだ」等々、過激な発言を繰り返す氏を後押ししたのは、現状に不満を抱く中流層の白人たちだ。彼らは何に怒り、トランプを支持したのか。アメリカ保守思想の歴史を繙き、トランプ現象の本質を探る。

著 者:会田弘継 出版社:左右社 発行日:2016年8月

宗教国家アメリカのふしぎな論理

大方の予想を覆して誕生した、トランプ新政権。それを可能にしたものとは? 神学者の森本あんり氏が、トランプ現象の背景に迫った。アメリカのキリスト教は他の国とどう違うのか、それが社会にどのような影響を与えたのか。かの国に根づいた独自の宗教性を切り口に、ポピュリズムが蔓延するアメリカの現在を読み解く。

著 者:森本あんり 出版社:NHK出版(NHK出版新書) 発行日:2017年11月

ダーク・マネー

副題「巧妙に洗脳される米国民」。自分たちに都合のよい政治を実現するため、カネでシンクタンクや大学、政治家を操る。「ティーパーティ運動」など、一見、草の根運動に見える活動に資金を出し、主導する ―― 。豊富な資金で政治を動かす米国の億万長者の正体を、『ニューヨーカー』誌のベテラン記者が徹底取材により暴いた大著。

著 者:ジェイン・メイヤー 出版社:東洋経済新報社 発行日:2017年2月

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