2026年2月号掲載

日本政治と宗教団体 その実像と歴史的変遷

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著者紹介

概要

戦後、日本政治と宗教はどう関わり合ってきたか、関係者の証言と多数の資料から解き明かす。自民党と20年以上にわたり連立政権を組んできた公明党の支持母体・創価学会や、安倍晋三元首相の銃撃事件で注目を集めた旧統一教会など。権力とつながることで影響力を強めていった宗教団体の実態と、その歴史的変遷を描いた1冊。

要約

創価学会

 2025年10月10日、公明党代表の斉藤鉄夫が自民党総裁の高市早苗に対して、連立政権の解消を伝えた。この連立離脱は「日本政治と宗教団体」を考える上で、重大な転換点だった。

 これまで自民党は「国民政党」を自任し、幅広い有権者、多様な組織を取り込んできた。その雑食性が政権を維持する強さの源だったといえる。

 自民党はまた、毛色が異なる多数の宗教団体とも付き合いを重ねてきた。例えば ――

 創価学会は、日蓮の仏法を信奉する宗教法人であり、公明党の支持母体である。

創価学会と公明党の結成

 創価学会は、牧口常三郎が1930年に創設した創価教育学会を前身とする。第二次世界大戦後、第2代会長の戸田城聖の下、都市部の低所得者層を中心に組織化し、飛躍的な発展を遂げた。

 創価学会による政治進出は、55年4月の統一地方選を嚆矢とする。戸田が病没した後の60年5月、池田大作が第3代会長に就任すると、政治進出は加速。創価学会から区別される政治団体として、公明政治連盟(公政連)を創設する。

 62年の参院選では、自民党、日本社会党に次ぐ第3党に躍進。さらに衆議院への進出を目指して、64年11月、公明党が結成される。67年1月、衆院選に初めて挑戦して25議席を獲得し、公明党は社会党、民社党に続く野党第3党になった。

言論出版妨害事件

 窮地に陥った公明党は自民党に頼った。公明党の竹入委員長の要請を受けた自民党の田中角栄幹事長は、野党が求めた池田大作会長の国会での証人喚問や参考人招致を阻止する役割を果たす。

 竹入は後年、「言論出版妨害問題は田中さんらに対し大きな負い目になった。国会対策でも田中幹事長時代に、よく協力を頼まれ、党の基本政策に抵触しない限り、対応した」と回想している。

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