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経済・経済学科学・技術・環境社会・政治
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著者紹介

概要

経済が成長すれば、資源消費量は増える。これが大量消費時代の常識だった。しかし今、より少ない資源からより多くを得られる「脱物質化」の時代が到来しつつある。資本主義、テクノロジーの進歩、市民の自覚、反応する政府 ―― この4つの要素が引き起こす経済の脱物質化について詳述し、どんな可能性があるのかを見通す。

要約

アースデイと問題提起

 もっと地球を大事にする。私たちはようやく、それを実行できるところまで漕ぎ着けた。

 有史以来、人は地球の資源をいかにして手に入れようかと工夫を凝らし、その知恵と工夫によって繁栄してきた。やがて人口が大幅に増え、社会は栄え、ますます資源が必要となった。

 だが、それも過去のことになろうとしている。近年、これまでの常識をくつがえす「モア・フロム・レス」というパターンが出てきたのだ。

 アメリカは現在、世界のGDP(国内総生産)の約25%を占める経済大国であり、GDPも人口も成長を続けている。にもかかわらず、大半の資源消費量は年々減少傾向にある。ある時点で、アメリカが必要とする資源量はピークを過ぎた。同じ状況は、他の豊かな国々でも多く見られる。

 私たちはいかにして転換点を迎え、より少量からより多くを得られるようになったのか ―― 。

 1970年4月22日、第1回アースデイがアメリカで開催され、国中で催しが行われた。アースデイが与えたインパクトは大きく、「現代の環境ムーブメントの誕生」と呼ばれた。

 20世紀に入ってからアースデイまで、先進国の大気汚染は悪化の一途を辿った。また、肥料や金属などの消費が指数関数的に増加するなど、多くのケースで、資源の消費ペースは経済成長のペースを上回っていた。これでは地球の資源をいつか使い尽くしてしまう。そう考えても、少しも不思議ではなかった。あとは、それがいつのことになるのか、であった。

 ちょうど第1回アースデイの頃、生物物理学者ドネラ・メドウズが率いるMIT(マサチューセッツ工科大学)のチームが、資源の消費について研究していた。そして研究結果を『成長の限界』という本にまとめ、1972年に出版した。

 「何らかの制約を課さなければ、資源が枯渇して、世界中の経済が破綻する」。これが、チームが出した結論だった。

 

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