2019年6月号掲載

60歳からでも間に合う 人生100年時代の正しい資産づくり

60歳からでも間に合う 人生100年時代の正しい資産づくり ネット書店で購入
閉じる

ネット書店へのリンクにはアフィリエイトプログラムを利用しています。

※『TOPPOINT』にお申し込みいただき「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。

※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。

著者紹介

概要

少子高齢化が進む日本では、今の年金制度を維持するのは難しい。これからは自分の生活は自分で守る、が基本だ。そのカギとなる、資産づくりに役立つ“正しい投資法”を伝授。「外国株での運用も考える」「投資に際しては時間分散を考える」など、投資や運用に関する知見が、具体的事例を交えつつ、わかりやすく説かれる。

要約

日本の枠内だけで考えるべきではない

 こんな統計数字がある。2017年のものだ。

 米国で、世帯主が65歳以上の世帯の平均所得額は月57万円、年収にして680万円。

 一方、日本の65歳以上の世帯における平均所得額は月27万円、年収319万円である。

 日米で2倍以上の差がある。なぜか?

 いくつかの要因が考えられるが、その1つが「401k」である。これは簡単に言うと、年金資金積立制度。米国人の3人に1人が、公的年金とは別に、「将来の追加年金のための資金」を若い頃から自分で積み立てているのだ。

 この制度の下で、各個人はどのように運用してきたのか。運用先を見ると、株式が50%、債券8%、両者の混合型ファンドが26%。元本保証のものはたったの10%だった。

 これは非常に賢い運用だ。というのも、この制度が作られた1980年から2018年までの38年間で、米国の株式は24倍以上に値を上げたからだ。こうした環境の下で、多くの米国人は株式中心に運用し、その結果、老後の資金を増やしたのだ。

 日本にも似たような制度(日本版401k)があるが、内容は米国に比べるとかなり見劣りする。

世界中から資金を集めて成長する米国

 今の世界はボーダーレス(国境がなくなっている)。日本にいながらにして、米国株に投資できる。日本人だからといって、日本の枠内だけで考えるべきではない。

 米国の株式市場は世界中から資金を集めている。このための仕組みも整っていて、市場の様々な制度はすべて投資家目線で作られている。

この本の要約を読んだ方は、
他にこんな本にも興味を持たれています。

となりの億万長者 成功を生む7つの法則

トマス・J・スタンリー 早川書房

お金に困らない人生をおくる ライフサイクル投資術

イアン・エアーズ 日本経済新聞出版社

私の財産告白〈新装版〉

本多静六 実業之日本社